大型二輪免許取得日記
その14
平成11年10月16日
いよいよ第2段階の見極めである。不安材料があまりないというものの、
やっぱりナーバスになってしまう。取り敢えずは落ち着いていくしかな
い。
事務所でキーを受けとる。今度は6号車になっていた。始動前点検を済
ませ、教官を待つ。普通二輪担当の教官が先に出てきた。今日生まれて
初めて(かどうかは知らないが…)普通二輪に乗る人がいるらしい。たど
たどしい様子でバイクを扱っていた。
しばらく待っていると大型二輪の教官も出てきた。前の時間と同じで、
コースを回るように言われる。今回は2コースから回ることにする。
この時間も場内教習をやっている普通車が多く、クランクやS字、車庫
入れの前で渋滞が発生している。ローカルルールでは場内での追い越し
は限られた条件下のみに限定されているので、大人しく後ろで待つ。時
計を見ながらやっていたわけではないので、正確な時間は分からないが、
2コースを一通り回るのにかなりの時間がかかってしまった。次に1コー
スを回る。今度はあまり渋滞にかからず(笑)、スムーズに回ることがで
きた。
コースを回っていると、途中から教官が後ろを付いてきているのが分かっ
た。最後に出発点に戻ると、『じゃ、いまから見極めやります。』と言
われた。いきなり見極めやるって言われてもねぇ、、、心の準備ができ
ねいんですけど、、、(^^;;;)
さっきは2コースを走っていたので、1コースを走るように指示された。
つべこべ言っても仕方がないのでスタートする。場内は相変わらずそん
なにひどくはないものの、渋滞している。安全確認と交通法規とローカ
ルルールに注意しながら淡々とコースを消化していく。
途中であまりに渋滞にはまっていたので、どこまで消化したのか分から
なくなってしまった。慌てず、騒がず、コース端にバイクを止めて教官
に『次は何でしたっけ?』と聞く。次は波状路だった。気を取り直して
波状路へ。一本橋からスラロームを抜け、急制動。S字をクリアしてお
仕舞い。教官からは『大丈夫ですね。できてます。』とお墨付(!?)を
頂いた。
残り時間はコースを回っておくように言われた。2コースを回る。一通
り回ったところでちょうどタイムアップとなった。所定の場所にバイク
を止めて、事務所へ。
見極めは合格であった。よかった、よかった。合格証を受けとる。これ
がないと卒業検定は受験できない。あと、教官からいくつか注意を受け
た。『検定では 80% の力で走れ』
いくら一本橋を14秒で通過しても、スラロームでパイロンを1個倒せ
ばそれでお仕舞い。課題は完璧でも、安全確認ができてなければそれで
お仕舞い。要は、『重大な失敗をするくらいなら、
ちょっとくらいできてなくても良いから、完走しろ』という
ことだ。
卒業検定は1週間後である。
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