大型二輪免許取得日記
その15
平成11年10月23日
ついに卒業検定の日を向かえた。この1週間は自動車学校にも行ってい
ない。できることなら、事前にちょっとだけ練習しておきたかったよう
な気もする。
指定された集合時間に間に合うように自宅を出発する。土曜日の午後と
いうこともあって、電車はちょっと混んでいた。いつものようにいつも
の道順で自動車学校に向かう。うまくいけば、この自動車学校に通うの
もこれが最後になるはずだ。
卒業検定は事前に申し込んであるので、『乗車受付』などは必要ない。
受付まえのベンチに座って、ロビーに置かれているテレビを見ていた。
ちょうど、『王様のブランチ』をやっていた。
集合時間として指定された時刻をちょっと過ぎた頃に卒業検定受験者に
集合がかかった。大型二輪から名前が呼ばれるらしい。ふと、係員の手
元にあった教習原簿を見ると、自分のものだった。『もしかして、受験
番号は1番???』予想通り、自分の名前が最初に呼ばれた。受験番号
は1番である。長く待つよりは、最初にちゃっちゃと済ませてしまった
方が気が楽だから、文句はない。そのまま二輪控室に行くように指示さ
れた。
二輪控室で待っていると、一般の教習生もたくさんやってきた。当たり
前といえば、当たり前なんだが、、、彼ら教習生はいつものように受付
を済ませ、場内に出ていった。自分としてはあまり緊張していないつも
りなのだが、、、
しばらくすると検定を担当する教官がやってきた。今日のコースは1
コースだと発表される。ラッキー。個人的には1コースの方が相性が良
いを思っていたので、2コースでなくて良かった。昔、中免を取った時
に、卒業検定を受ける前に採点上の注意点なんて説明されることはな
かったのだが、ここでは一通り説明するらしい。検定員がべらべらと注
意点を説明している。せっかく説明してくれているので聞いておいた。
説明が終ると検定開始となる。自分が一番最初だ。試験車は11号車だっ
た。検定員はその後ろの400に跨っている。検定員のところに言って
受験番号と氏名、生年月日を言う。指導前点検をしていたら、『さっき
やったのでやらなくて良い』と言われた。『必ずやらなきゃいけないん
じゃないんだっけ、、、(-_-#)凸』と思いながらも、検定員がやらなく
て良いと言ったので省略する。手順通りに走行前のチェックを終えて、
出発。
まず外周1周。指示速度区間では40kmなのだが、前に教習車が一杯
いて全くスピードが出せない。追い越しなんてしたら即中止となるので、
大人しく後ろを走る。続いて坂道発進。前に車がいたので、ローカルルー
ルに従って坂道の下で順番を待つ。坂道を下った所に前の車がいるので、
自分は坂道で待つ。発進する時もスラロームの方からバイクが来ないこ
とを確認する。次は踏切を渡るが、前に大型特殊の車が詰まっているの
で手前で待っていたら、外周を走ってきたバイクの教官が先に行きなさ
いと合図しているので、前に進む。踏切を抜け、信号を直進。再び外周
に出る。進路変更の際の後方確認を確実に行ない、クランクへ向かう。
道路を右折するので、対向車に注意しながら右折。クランクに入る。ク
ランク内でちょっとバランスを崩しそうになってしまったが、半クラッ
チを使って無理矢理押し通す。
クランクが終ると次は波状路→一本橋→スラロームである。外周を回っ
て波状路へと進む。前が詰まっていたので、これまたローカルルールに
従って手前で待つ。前が空いてから波状路へ。特に問題もなくクリア。
検定員の指示を待ってから一本橋スタート。あまり気負わないようにす
るために無理矢理引っ張るのはやめておいた。自己測定では10秒を切
るくらい。そのままスラロームへ。ここもパイロンを倒すとおしまいな
ので、無理はしない。
次は最後の山場、急制動である。前方がクリアになってないので、停止
線からちょっと前に出て待つ。前方クリアで発進。3速で40kmまで
加速。40をちょっと越えるくらいで急制動。規定範囲のぎりぎりで止
まったような気がする。検定員がチェックをしていた。あとはS字を抜
け、スタート地点へ。
一瞬だったようにも、非常に長い時間だったようにも感じられた。やは
り緊張していたのだろうか、ホッとした。
後は残りの大型二輪の検定と普通二輪の検定が終るのを待つ。ひたすら
待つ。すべての検定が終ったのが4時半頃。卒業検定受験者に招集がか
かったのが5時過ぎ。自分の試験が終ったのが3時前だったから、丸々
2時間以上も待っていたことになる。
本日の卒業検定受験者が集められて結果発表。自分は90点で無事合格
であった。卒業証明書を受けとって帰宅する。
後は試験場に行かねばならない。
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