大型二輪免許取得日記
その3
平成11年9月29日
いよいよ今回から実際にバイクに乗ることになる。今回は諸般の事情により
電車を使って自動車学校へ向かう。
まず、教習開始時間の10分前までに事務所の『乗車受付』という窓口で受
付を済ませなければならない。この窓口で教習原簿と予約票、教習チケット
を提示して、チェック受ける。チェックを受けた後、『二輪控室』に移動す
る。
『二輪控室』にはパイプ椅子が並べられていて、ここで準備をするらしい。
また、夜間はここにバイクを収納するらしい。取り敢えず、最初の教習なの
で何もせずに椅子に座っておくことにした。
やがて教習時間となり、受講者が二輪の事務所に呼ばれる。中にはロッカー
があり、荷物はここに入れておくようだ。自分の荷物もそこに入れておくこ
とにする。
教習の前に、教官からいくつか質問を受ける。『普段はバイクに乗っている
か』『バイクはギア付きか』『いつ(二輪の)免許を取ったか』などなど。普
段から400に乗っていて、免許は6年ほど前に取得したことを答える。そ
れを聞いた教官曰く、『じゃ、問題ないね』。一体、何が問題ないのだろう
か………
教習車はホンダの
CB750の教習車バージョンである。キーを渡され、早速教習開始。
まずは取り回しから。並べてあるバイクを指定された位置まで押し戻して、
そこからさらに指定された場所に並べる。難なくクリア。次に、転倒したバ
イクの引き起こしとセンタースタンド掛け。これもクリア。さすがに、この
辺りでは問題はない。
次に乗り降り。乗る場合の手順としては、
- バイクをまっすぐに立てる
- 右足でサイドスタンドをはらう
- 後方確認
- バイクに跨る
- ミラー調整
- 後方確認
- 出発
となるのだが、 3. の後方確認を忘れてしまう。普段やっていないので、つ
いつい 4. に進んでしまう。気をつけているつもりなのだが、忘れてしまう。
普段の癖とは恐ろしいものである。
逆に降りる場合の手順としては、
- 1 速のまま左足をつく
- 後方確認
- 右足をついて、ギアをニュートラルへ
- エンジンストップ
- バイクから降りる
- 後方確認
- サイドスタンドを出し、ハンドルを左に傾けバイクを止める
となる。こちらでも後方確認を忘れてしまいがちである。
後方確認が鬼門となりそうだ。
いよいよ場内を走る。最初は外周を回るだけである。やはり、最初はいつもの
癖でどうしても各ギアで引っ張ってしまう。300メートルほどしかない直線
だと2速で走り切ってしまうが、ここでは4速まで使わなければならないらし
い。さらに、止まる時は4速のままブレーキをかけ、ノッキングが出るくらい
でシフトダウンしなければならないんだそうだ(自動車学校のローカルルール)。
フロントサスがやわやわで、一発目のブレーキングでフロントを強めに握ると
かなりノーズダイブしてしまう。リアブレーキとのバランスを考えながら使わ
ないとバランスを崩してこけてしまうかもしれない。たまにギアが入り辛くな
ることがあって、ギア抜けしてしまうこともあった。
外周をぐるぐる回っている間でも、教官は後ろや前、横と目まぐるしく位置を
変えてこちらを見ている。ミラーの死角に入ったりすることもあるので、時々
驚かされる場合もある。
しばらく外周ばかり走っているとだんだん慣れてくる。すると、周りが見えて
くるようになる。自動車も普通二輪も同じ場内を走っているので、見ていると
上手/下手が分かってくる。何周目の時に目の前を普通二輪が走っていたが、
直線での加速は鈍いし、簡単に右足を付いている。安全確認もあまりやってい
ない。この自動車学校はあまり厳しくないんだろうか、、、
外周ばかりを周回していたが、やがて教習時間が終った。指示された位置にバ
イクを止め、本日の担当教官から講評を受ける。あまり指摘を受けることはな
かった。最後に『どうだった?』と聞かれたが、外周しか回ってないし、特別
なことは何もしなかったんで、『まぁ、こんなもんですかね』と答えた。さて、
どういう風に取られただろうか、、、
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