大型二輪免許取得日記
その5
平成11年10月2日
2時間連続の2時間目の教習である。場内では休み時間でも大型二輪、中
型二輪の検定が続いている。爽健美茶を飲みながら検定の様子を見ていた。
大型二輪はそうでもないが、中型二輪の検定ではクランクで転んだり、1
本橋で落ちたりするケースもあった。やはり、一度中型二輪を取得すると
違うのだろうか、、、
そうこうしているうちに教習の時間となる。今回は教官が違う人になった。
教習原簿を見ながら『どうですか?どこか気になっているところはありま
すか?』と聞かれた。『どうも、スラロームがまだうまくいかないように
感じてます』『じゃ、そこをやりましょう。徹底的に鍛えますから。』……
おいおい……
まずは外周2周のウォーミングアップ。そして1本橋のところに行く。最
初は1人でやっていたが、いつのまにかストップウォッチを持った教官が
そばに来ていた。スタートするとストップウォッチで時間を計っている。
1本橋からスラロームを抜ける。『なかなかいいじゃないですか』とは、
教官の弁。1本橋が8秒台後半で、スラロームは5秒台後半だった。まさ
か、スラロームの方が良かったとは、、、注意点はニーグリップの甘さと
肩に力が入り過ぎているようだ。特に、バランスを崩しそうになった時に
足が開いてしまう点を指摘された。逆にニーグリップを締めると良いそう
だ。後は肩の力を抜いて、腕だけを動かすようにすると良いらしい。
あぁ、そうですかと簡単に実行できれば教習なんて不要。早速練習してみ
る。しかしながら、あまりに意識し過ぎて2回連続で1本橋から落ちてし
まった。3回目は時間を意識せずにやってみる。やはりバランスを崩しそ
うになると足が開いてしまう。時間は10秒いくかいかないかくらい。難
しい。しばらくすると、教官は別の教習生のところに行ってしまった。ま
たもや1人で練習である。1本橋では半クラッチとリアブレーキを併用す
るものの、なんとなくフラフラしているように感じた。
しばらくするといつの間にか教官が戻ってきていた。またストップウォッ
チを持っている。『じゃ、行きましょうか』という声でスタート。1本橋
に乗ると隣で『1、2、3、』と秒数を数え始めた。こっちも意地になっ
てゆっくり走る。結果、なんと12秒。スラロームが6秒台前半。『大丈
夫ですね』とは教官。(なにが大丈夫なんだろうか………)
教官としては、次に8の字走行に行くつもりだったが、出来が良いと判断
されたのか、予定が変更になり、『練習コース』というものを走ることに
なった。スタート地点から、S字→クランク→1本橋→スラロームと課題
を走るコースになっていた。まずは教官の後ろから付いていく。コースを
走りつつ、いろいろな注意事項の説明を受ける。ある交差点を通過した時
に、『曲がる時にバイクを傾けるのはダメ』と指摘を受ける。確かに、曲
がり角ではバイクを傾けていた。曰く、『交差点を通過する時は徐行。徐
行とはすぐに止まれる速度のこと。傾けた状態ですぐに止まれる?すぐに
止まれるなら傾けて曲がっていいよ。』なかなか酷なことを仰る、、、
一通り説明を受けたら、一人で練習コースを走る。場内では、自動車もバ
イクも、かなりの台数が走っている。中には検定中の車やバイクもいる。
なかなか走りにくい状況になっている。外周を回っている車の中には、ハ
ンドルの切り方が甘くて、センターラインをはみ出している車がいた。運
転しているのはオバさんのようだ。免許取得まではかなりの長い道のりと
なるだろう。
3回ほど練習コースを回ったら、教習時間が終了となった。指定された場
所にバイクを止めて教習終了となる。教官からは『この調子で頑張って下
さい』と言われた。
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