1998年1月
【海外活動】
1.アメリカ
・FedExチャンピオンシップ・シリーズ
アメリカホンダの子会社ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメ
ントが、エンジンサプライヤーとしてターゲット/チップ・ガナッ
シ・レーシング、ウォーカー・レーシング、チーム・クール・グ
リーン、タスマン・モータースポーツ・グループの4チーム6台へ
新たに開発されたHRKエンジンを供給する。
| チーム名 | ドライバー | シャシー/タイヤ |
|---|---|---|
| ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング | ジミー・バッサー(USA) | レイナード/ファイアストン |
| アレックス・ザナルディ(Italy) | レイナード/ファイアストン | |
| ウォーカー・レーシング | ジル・ド・フェラン(Brazil) | レイナード/グッドイヤー |
| チーム・クール・グリーン | ポール・トレイシー(Canada) | レイナード/グッドイヤー |
| ダリオ・フランキッティ(GB) | レイナード/グッドイヤー | |
| タスマン・モータースポーツ・グループ | トニー・カナーン(Brazil) | レイナード/グッドイヤー |
| 型式 | HRK |
|---|---|
| 形式 | 水冷V型8気筒DOHC32バルブターボチャージャー付 |
| 総排気量 | 2.65litres |
| インジェクション・システム | モトローラ・ホンダPGM−FI |
| イグニッション・システム | モトローラ・ホンダCDI |
| トランスミッション | 前進6段/後進1段ドライサンプ・ルブリケーションシステム |
| 最大出力 | 750ps以上(40inchブースト) |
2.ヨーロッパ
・ヨーロッパツーリングカーレース
ホンダモーターヨーロッパが中心となり、ドイツ、イギリスにおけ
るツーリングカー選手権シリーズへ、新体制で参戦するチームに対
し、技術支援を行なう。
参戦車両は、イギリスホンダ・オブ・ザ・U.K.マニュファク
チャリング製アコードを使用する。
【”参加するスポーツ”としてのイベント開催の充実】
1.シビックワンメイクレースの開催
全国5シリーズ34戦と、F1チャレンジカップレースの計35戦を
開催。
2.クルマで運動会(ホンダワンメイク)の開催
北海道から九州まで全国で開催。
3.ホンダ・ロゴ・ライセンス講習&ワンメイクレース(仮称)の開催
ホンダ・ロゴをワンメイクの教習、競技車両として使用し、JAF競
技ライセンスの取得から、初レース参戦までをワンパッケージとした
JAF競技ライセンス講習会とサーキット練習走行から始めるワンメ
イクレースを開催。
4.CITY−Rワンメイクレースの開催(タイ)
現地生産車のCITYを使用したワンメイクレースをタイにて全5戦
で開催。
【若年ドライバーの育成】
1.鈴鹿フォーミュラ・レーシングスクール(SRS−F)開催支援を継続。
【技術支援】
1.無限へのF1エンジンをはじめとするエンジン開発技術支援の継続、
及び全日本GT選手権に参戦するNSXの開発参戦支援活動を行なう。
1.F1
ジョーダングランプリに対して、98年度新規開発V10エンジン
MF301HCを供給する。主要諸元は以下の通り。
| 名称 | ムゲンホンダMF−301HC |
|---|---|
| 形式 | V型10気筒 NA |
| 総排気量 | 3.0litres |
| 最大出力 | 500kw以上 |
| 全長 | 625 |
| 全幅 | 520 |
| 全高 | 455 |
| バルブ数/気筒 | 4/気筒 |
| インジェクション・システム | ホンダPGM−FI |
| イグニッション・システム | ホンダPGM−IG |
2.フォーミュラニッポン
昨年同様、MF308の供給体制を継続し、改良型V8エンジンも更に
開発・熟成を進めていく。
3.F3
MF204Bの供給体制を継続し、さらに開発・熟成を進め、国内及び
ヨーロッパにエンジン供給を行なう。主要諸元は以下の通り。
| 名称 | ムゲンホンダMF−204B |
|---|---|
| 形式 | H22A直列4気筒DOHC16バルブ |
| 総排気量 | 1997 |
| 最大出力 | 150kw以上 |
| トルク | 260Nm以上 |
| インジェクション・システム | PGM−FI(レース用に設定) |
| イグニッション・システム | PGM−IG(レース用に設定) |
| 重量 | 95 |
4.F4
MF184の供給を拡大し、開発・実戦への参戦を進めていく。
5.JGTC
ホンダの技術支援を受け、童夢との共同開発による「無限+童夢プロジェ
クト」を継続。N−GT仕様NSXの開発を進める。また、「無限+童夢
プロジェクト」として、N−GT仕様NSXを全日本GT選手権参戦
チームへ供給。車両概要は以下の通り。
| 車体形式 | NA2 |
|---|---|
| 全長×全幅 | 4,430×1,910 |
| トレッド(Front)×(Rear) | 1,580×1,585 |
| 重量 | 1,150以上 |
| フレーム | アルミモノコック構造+鋼管ロールゲージ+CFRP補強 |
| エンジン型式 | C32B(DOHC VTEC)ベース |
| エンジン形式 | 水冷V型6気筒横置 |
| 総排気量 | 3.5 |
| 燃料供給形式 | ホンダPGM−FI |
| 点火形式 | ホンダPGM−IG |
| バルブ形式 | DOHC 4バルブ |
| 最高出力 | 340kw以上 |
| 最大トルク | 400Nm以上 |
| ミッション | ヒューランド製6速シーケンシャル |
| サスペンション | ダブルウィッシュボーン+ショーワ製インボードダンパーユニット |
| ブレーキ | AP製フロント6ポッド、リア4ポッドキャリパー |
| タイヤ | フロント 280/35R18、リア 330/40R18 |
6.その他
N1レース、N1耐久シリーズ、シビックワンメイクレース等のホンダと
の技術協力によるレース用パーツの開発、供給を通じ、一般生産車を使用
するレース全般の活性化に向け、活動を続ける。
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