1999 F1 World Champion Ship
Round15 Malaysia Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- ビルニューブ、トップタイム
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブが、フレッシュタイ
ヤと軽めの燃料でマレーシアGP初日のフリー走行をトップタイムで終
えた。
チームメイトのリカルド・ツォンタの方は、セッション開始早々にクラッ
チトラブルに見舞われ17番手のポジションに低迷することとなった。
- クルサード、2番手
マクラーレン・メルセデスのデビッド・クルサードは2番手。車の状態
は良いようで、新しいサーキットを十分に走り込んだようだ。
ミカ・ハッキネンはこのセッション8番手。セッション終盤にはラバー
グリップをフルに使った走りでかなり攻め込んでいたが、ジョーダン勢
のスピンによるイエローフラッグのため、そのままセッションを終える
こととなった。
- アレジ、3番手
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは依然として好調で、初日を3
番手のタイムで終えた。しかしながら、当のアレジは高速コーナーでオー
バーステアになることが不満のようだ。
チームメイトのペドロ・ディニスもアレジと同様にオーバーステアの症
状を訴えている。それでもアレジからコンマ3秒落ちの6番手はなかな
かのものだ。
- フェラーリ勢、4・5番手
フェラーリのミハエル・シューマッハも依然として好調で、5番手のタ
イムをマークした。シューマッハはタイヤは午前中使用したものをその
まま使い、セットアップをいろいろと試してその分析を行なっていた。
エディ・アーバインもシューマッハと同様午前中のタイヤをそのまま使
用し、セットアップ作業を進めていた。それでも、シューマッハよりコ
ンマ1秒速い4番手のタイムをマークし、満足気だった。
- その他
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、熱くて湿気の多
いマレーシアの気候に閉口気味な上に、最適なセットアップが見つから
ず苦労していた。前戦で優勝しているジョニー・ハーバートも、オーバー
ステアに悩まされているものの、10番手のタイムをマークして見せた。
ジョーダン・無限ホンダのデイモン・ヒルは、セッション開始早々にス
ピンしてしまい、マシンを砂利だらけにしてしまった。その後のマシン
の掃除に手間取り、再度コースインしたのは終了直前だった。一方のハ
インツ・ハラルド・フレンツェンは、チームメイトとは異なるコンパウ
ンドをテストしていたが、スピンでグラベルにはまってしまった。
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