1999 F1 World Champion Ship
Round9 Austria Grand Prix
Qualifying Session Report
- ハッキネン、今季7度目のポール獲得
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンは、予選開始早々にエン
ジンパワーを失いマシンを止めてしまったが、Tカーでのアタックで今
季7回目、自身17回目となるポールポジションを獲得した。
デビッド・クルサードは、1周だけでピットに戻ってしまったが、これ
は電気系のトラブルを調べてリセットするためだったようだ。その後は
問題なくアタックを敢行し、2番手のタイムをマーク。マクラーレン勢
がフロントロウを独占した。
- アーバイン、3番手
フェラーリのエディ・アーバインは3番手のタイムをマークしたものの、
マクラーレン勢と1秒もの差がついたことを残念がっていた。マシンの
バランスは問題ないものの、走行時間が長くなるとブレーキ温度に問題
が出て、ロックしてしまう症状に悩まされていた。そのため、ブレーキ
ングで突っ込むことが出来なかったようだ。
ミカ・サロはフェラーリでの初レースで7番グリッドを獲得。まだマシ
ンに慣れていないので限界まで攻め込むことは出来ていないようだが、
明日の決勝に向けて自信を深めていた。
- フレンツェン、4番手
ジョーダン・無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、コー
スコンディションがあまり良くなかった最終アタックで4番手に食い込
んだことに喜ぶと共に、驚いていた。アタック中の最終セクターではミ
スをしたようだが、まだ表情には明るさが見られた。
チームメイトのデイモン・ヒルの方は、金曜日の勢いを持続できず11
番手に沈んでしまった。
- スチュワート勢、3列目
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロとジョニー・ハーバー
トが3列目に並んだ。
バリチェロは最終アタックでポジションアップを狙ったが渋滞に阻まれ
てしまった。ハーバートの方も、今年初めて絶好調といえる感触を掴ん
だものの、ベストラップを狙えた周回ではイエローフラッグが出てしまっ
た。
- その他
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブは9番手のタイムを
マークし、トップ10に食い込んだものの、リカルド・ツォンタは最終
アタックでブレーキをロックさせてしまい、グラベルに突っ込んでしまっ
た。結局15番手止まりとなった。
ザウバー・ペトロナスの両ドライバーは波に乗り切れず、ペドロ・ディ
ニスが16番手、ジャン・アレジが17番手。レースカーにエンジン・
トラブルが発生してしまい、スペアカーを使わざるを得なかった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1999), wake@yk.rim.or.jp