カナダに行ったよ
その10
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- 続・日本人はやっぱりどこまで行っても日本人
今日は出発が遅いのでモーニングコールもない。8:00頃目が覚めた。今日
も良い天気だ。いつものようにシャワーを浴びてから朝食に行く。エレベーター
ホールで昨夜大騒ぎをしていたと思われる日本人のガキの集団と一緒になった。
相変わらず五月蝿い。注意しようかと思ったが、そんなことに労力を使うのが
もったいないと思い、何もしなかった。
今日も朝食のメニューは同じである。例によって日本食があるが、手を出さな
い。『郷に入りては、郷に従え。』である。いつものようにソーセージ、パン、
サラダなどを食べる。
- チェックアウトでタイムロス
朝食後、部屋に戻り荷物の整理をする。昨日買ったカウチンセーターをどうやっ
て収納するかでかなり悩んだ。Tシャツも11枚ある。結構かさばるものばか
り買ってしまった。なんとか荷物を詰め込むが、スーツケースはそれだけで一
杯になってしまった。どこかでカバンを購入しないと無理だ。
10:30頃部屋を出て1階のフロントへ向かう。集合は11:40なので、
ちょっとホテルの付近を散歩するつもりだ。ところが、1階におりて驚いた。
フロントの前にはたくさんの人が並んでいる。それでも人が少なそうな列に並
んだが、この列が最悪で、前にならんでいた3組のうち、最初の2組が何かで
もめていて、いずれも15分くらい時間がかかってしまっていた。自分たちの
チェックアウトが終ったのが結局11:00頃になってしまったので、ホテル
のすぐそばだけを散歩した。
- 朝のトロント市内
ホテルの隣に人工の池(というよりは、水溜りというレベル)を持つ公園があっ
た。そこを通り、昨日のベイストリートに出る。昨夜のコンビニとは点対称の
位置にある別のコンビニに行ってみることにした。オーバーサングラスを修理
するために接着剤が欲しかったのだ。ドラッグストアのような感じだったが、
接着剤もちゃんと売っていた。アロンアルファのような接着剤があったので、
それを購入する。日本円で500円くらいだった。
- トロント国際空港へ
集合時間が近付いていたので、ホテルに戻る。自分たちのスーツケースがちゃ
んとあるかを確認してからバスに乗り込む。出発直前にホテルから一人ずつに
リンゴをサービスしてくれた。早速食べてみるが、結構すっぱいリンゴだっ
た。
ホテルから空港まではバスで30〜40分くらい。今日は渋滞も事故もなくス
ムーズに流れていた。到着した時は国際線だったが、今日は国内線のターミナ
ルとなる。まず先に添乗員さんがチケットの発行を受ける。その間、我々はロ
ビーで雑談しながら待っているか、ロビーに並んでいる店を冷やかしているか、
ぼーっとしているかのいずれかで時間を潰す。チケットの発行が終れば荷物を
預ける。係員はケン・ティレルのようなおじいさんだった。一人ずつ名前を読
み上げていたが、自分の順番で『English says wake. But, Japanese says
waki.』と言った。なかなかシャレの聞いた親父だ。思わずニヤリとしてしまっ
た。
- Air Canada121便
荷物を預けたら出発ロビーへ移動する。手荷物検査でポケットの中の鍵がひっ
かかってしまった。もっと言えば、シャツの内側にコインが入ったケースを入
れていたのがまずかった。特にお咎めなしだったので、良かった。
我々の乗るAC121便は79番ゲートからの出発である。今度はB767の
ようだ。よかった、、、B767ならエンジン音はうるさくないはずだ。搭乗
までは少し時間があるので、椅子に座ってぼーっとしていた。結構日本人も多
い。自分たち以外に2つほどグループがいたようだ。やがて搭乗開始。ほぼ満
席となっているようだ。
一昨日もそうだったが、外国人スチュワーデスは離陸直前まで機内をウロウロ
している。今回は機体が間もなく滑走路に出るという時まで機内をウロウロし
ていた。日本のように、タキシングを始めると早々にジャンプシートに座って
しまうスチュワーデスを見慣れているので、ハラハラしてしまった。
- 機内食のサービス
離陸してからしばらくすると飲み物のサービスが始まる。その後、映画が始
まった。映画が始まってしばらくたってから食事のサービスが始まった。今
回はチキンかパスタを選択できるようだ。自分はチキンにする。正美はやっ
ぱりパスタ。パスタといっても、カルボナーラのようなパスタではなく、ラ
ザニアだった。食後にアイスティーを頼んだが、品切れになってしまったと
言われた。仕方がないのでスプライトで我慢する。
外国のエアラインで食事のサービスが出るのはこれが初めてだが、日本のエ
アラインに比べると、どうしても温かいはずのものが冷たかったり、冷たい
はずのものが生温かかったりする。そこまで気を配るのは日本人くらいなの
だろうか、、、
- カルガリーに到着
そうこうしているうちにカルガリーに到着した。降機するときに、自分たち
の担当だったスチュワーデスさんが日本語で『ありがとう』と言っていた。
やはり日本人観光客が多いためなのかもしれない。
飛行機から降りるとめちゃくちゃ寒い。正美に『寒い?』と聞いたが、そう
でもないらしい。たまらずパーカーを着込む。
到着ロビーに出ても手荷物受取場がなかった。さらに進んでいくと、現地ガ
イドの人が待っていた。その真横にターンテーブルがあり、荷物が回ってい
た。なんと、到着ロビーの中に手荷物受取場があった。
窓ガラス越しに外の様子が見える。小型飛行機が到着したようだ。トロント
でも小型の飛行機を見かけたが、カルガリーは内陸部なので、小型の飛行機
がかなり多い。鉄道も走っていないようなところからだと、小型飛行機が活
躍するのだろう。
- バンフへ向かう
荷物を受け取り、バスに向かう。今回の運転手さんはキースさんという。ウ
エスタンブーツを履いていて、ポマードで髪をがっちりと固めている。モミ
アゲも長いので、ふとったプレスリーのようだ。この運転手さんはバンフ滞
在中はずっとお世話になることになる。
カルガリー空港を出発したバスは郊外の住宅地を進んでいく。遠くの方にカ
ルガリーの市街地が見える。高層ビルも多く建っているようだ。現地ガイド
さんはいろいろと説明してくれるのだが、どうもガイドらしくない喋り方だ。
悪く言えば、気に入らない喋り方をする。
カルガリーのある、アルバータ州は石油が出るそうだ。そのため、州税はゼ
ロなんだそうだ。ただし、国税はかかる。また、オリンピックの後から物価
が上がり気味だそうだ。
途中、オリンピックで使われたジャンプ台があった。カルガリー市を見下ろ
す小高い丘の上にジャンプ台が建っている。その横にはフリースタイルで使
われたコースがある。ノーマルヒル、ラージヒルの横に小さいジャンプ台が
あった。こちらは夏でもジャンプできるように人工芝が張られているそうだ。
さらにバスは進み、国道1号線に出た。ここからこの先にある信号機を通過
するとバンフまでは信号機がないらしい。つまり、200kmほどノンストッ
プとなる。日本では200kmも信号のない一般道なんて想像もできない。
改めてこの国の広大さを思い知らされた。
ここから先は寝てしまったので全く分からない……………
- バンフの町並み
目が覚めたらバンフまであと2kmのところまで来ていた。周囲はガスって
いて、よく見えない。目の前にはカスケード山が見える。頂上は雲がかかっ
ていて、良く見えない。ここは鉄道模型をやっていた時にその名前を聞いた
ことがある。世界最大のスイッチバック鉄道があったところだ。現在では新
カスケードトンネルというものができているはずだ。
宿舎には直行せず、バンフの街を30分ほど見学することとなった。大橋巨
泉の経営するOKギフトショップに立ち寄る。ここでツアー参加記念のハン
カチをもらった。
OKギフトショップでも日本円、アメリカドル、カナダドルが使えるそうだ。
それは良いが、一体いつのレートで値段が決められているのかが不思議だっ
た。今日は何も買わずにお茶だけ飲んで帰る。
バンフの町は結構綺麗だった。ただ、この街も日本人が溢れている。日本料
理の店もあるし、日本人経営の店も2つほどあった。なんだかなぁ、、、惜
しまれるのは天気が悪く、周囲の景色が見えないことである。まぁ、明日は
晴れるでしょう。
- ティンバーラインロッジ
本日の宿泊地はティンバーラインロッジというところである。ここはバンフ
の街からはちょっと離れたところにある。国道1号線がすぐ脇を走っている。
緑の中にぽつんとロッジがある。なかなか環境は最高である。
ホテルに到着してからいつものように鍵を受け取り、翌日のスケジュールに
関して連絡を受ける。荷物はポーターさんが運んでくれるので、そのままに
して部屋に移動する。本日の部屋は219号室である。
部屋に入ると、窓が二重になっていた。スチームの暖房も入っており、冬場
でも十分暖かいんだろう。窓の横には換気用と思われる扉もついていた。一
通り探検してから休憩する。
- 夕食にはアルバータ牛
本日の夕食は19:00から。だが、この時期の日本だと15:00くらい
の明るさである。やはり緯度が高いせいだろう。今日の夕食はパンフレット
にも書かれていた、アルバータ牛のステーキである。
最初はやはりサラダから始まる。今回の旅で初めてまともなサラダだった。
『まともな』というと語弊があるかもしれないが、今までのサラダはどうし
ても塩味が強過ぎた。だから、普通のサラダが妙に嬉しい。次にメインのス
テーキが登場する。ソースがちょっとスパイシーだが、辛過ぎるということ
はない。付け合わせのじゃがいもが巨大である。食べるのが大変だった。ミッ
クスベジタブルのようなものがあったが、この中に妙に甘いものが混じって
いた。正体は分からなかった。最後にニンジンのケーキ。砂糖がそのままま
ぶしてあるかのような歯ごたえで、噛むたびにジャリジャリ言っている。こ
れには閉口してしまった。
- まだまだ明るい
食事が終ったのは20:30くらいだが、日本で言えば17:00くらいの
明るさ。ちょっと信じられない。話しによると、22:00くらいまでは明
るいそうだ。
ロッジの周囲を散歩しようと思うが、結構寒い。国道の辺りまで行こうとす
るが、寒過ぎて断念する。部屋に戻り、荷物の整理などをしていたら時間が
経ってしまった。夜中にはカナディアン鉄道のものと思われる汽笛が聞こえ
た。なかなかロマンチックだった。
To Be Continued…
wake@yk.rim.or.jp