カナダに行ったよ
その14
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- 乗り継ぎの時間が少ない!
降機するときから我々一行はソワソワしていた。ロサンジェルスでは乗り継ぎの
時間があまりない上に、ANAのターミナルが到着したターミナルとは違うらし
く、迅速な行動が求められているからである。
飛行機を降りたら、ロビーにはめちゃくちゃ人がいた。添乗員さんはツアーの旗
を持っているが、女性なので背が低く、外人の間に入ってしまうと見えなくなっ
てしまう。到着ロビーを抜け、手荷物を受けとったら、そのままターミナルの外
に出る。エスカレーターを上がり、ターミナルの連絡通路を歩いていく。ターミ
ナルの中だとさほど感じなかったが、外に出ると暑い…とにかく暑い。バンフの
涼しさに慣れていた体にはカリフォルニアの太陽は肌を刺すほどにギラギラして
いた。
なんとか次のターミナルにたどり着いた。しかし、ここも人が一杯。ちょっとで
もよそ見をすると添乗員さんがどこにいったか分からなくなってしまう。このタ
ーミナルはアジアのエアラインが多いようで、アジア系の人たちが多かったよう
に思えた。
- ロスで小僧寿司
なんとかANAのカウンターにたどり着き、スーツケースを預ける。それからチ
ケットを受けとる。これでひと安心である。
しかし、これだけ一方的に歩いていたにも関わらず、一人も迷子にならなかっ
た。成人が多いせいもあるだろうが、ちょっと驚いた。
ツアー参加者の迅速な行動のおかげでかなり時間に余裕ができた。出発ロビーに
は免税店もあるので自由行動とし、出発ゲートに集合ということになった。
とりあえず、喉が乾いていたので、2階(になるのか?)にあるマクドナルドに行
くことにした。上にあがると真っ先に目に飛び込んできたのは『すし花館』と書
いた看板だった。その横には『SUSHI BOY』の文字が…なんとロスの空
港には小僧寿司があった。どんなメニューなのか興味があったし、できれば買っ
てみたかったが、あまり時間がなかったので止めてしまった。小僧寿司の横には
うどんとか、親子丼などが売られている日本食のスタンドがあった。白人がハシ
を使ってうどんを食べているのを見た時はなんだか不思議な気持ちになってし
まった。
- おみやげを買う
免税店といっても、化粧品が中心のようだ。興味がないので近寄らなかった。隣
にはLAドジャースのグッズが売っていた。やはりここでは野茂グッズが中心と
なっていた。特に欲しいものはなかったので何も買わず『見てるだけ〜』であ
る。
その隣には小物を売っている店があった。フェイスタオル、灰皿、貯金箱などが
あったが、それには必ず『LA』とか『California』などの文字が
入っていた。鍋敷きのようなものがあったので、それを買うことにしたのだが、
ちょっと問題があった。『Made in China』と書いたタグが付い
ていた。しばらく二人で他の物を探したりしたが、悩んだ挙げ句そのタグを切
り取ることにして鍋敷きを買うことにした。
- ゲートに向かう
日本へ向かうANA005便はテクノジャンボだった。JFK線と同じである。
到着が遅れたようで、搭乗予定時間の13:10を過ぎてもアナウンスがかか
らなかった。ゲートそばにも雑誌などを売っているスタンドと、時計とサング
ラスが並んでいるスタンドがあった。雑誌を見ていたら、Auto
Sportsがあった。買おうかと思ったのだが、米ドルがほとんど残ってお
らず、両替ポイントも見当たらなかったので、断念してしまった。時計も見て
みたがGショックはやはり高かった。
ロビーの真横はタキシングウェイとなっていて、離陸する飛行機がひっきりな
しに通っている。最新鋭の777もいれば、かなり使い込んでいると思われる
727もいた。日本では727はお目にかかれなくなっているので、なんだか
懐かしい感じがした。
ゲートでテクノジャンボをバックに写真を撮ったのだが、窓ガラスが紫外線を
遮るようになっていたようで、人間には光が全くあたってない写真ができてし
まった。バックの飛行機はちゃんと映っているのだが、人間だけが黒抜きに
なってしまい、不気味な写真になってしまった。
- 搭乗
飛行機をみたり、写真を撮ったりしていたら搭乗開始となった。今回もファー
ストクラス・ビジネスクラスから搭乗開始となる。夏休みも後半になっている
ためか、子供が多いように感じた。
今回もビジネスクラスとの境界近くの座席だった。行きと比べると2列くらい
前になっている。今回は窓側である。正美に窓側に座って貰い、自分は3列の
真中に座る。今回もほぼ満席のようだ。隣は高校生くらい(もしかすると大学生
か?)の女の子だった。
- 機内サービス
外国のエアラインのそれと比べたら日本のエアラインは『過剰』といっても良
いくらいだと思う。おしぼり→飲み物→おかわり→食事→飲み物→おかわり→
………外国のエアラインでもそれなりにサービスがあるが、おしぼりは出てこ
ないし、飲み物のおかわりは自分から申しでない限りはくれない。どちらが良
いなんて一概にはいえないが、外国のエアラインのサービスになれてしまうと
日本のエアラインのサービスはちょっと煩わしいかなとも思った。
- フランダースの犬に涙する
ロス→成田線の機内で上映される映画は『フランダースの犬』だった。登場人
物の顔のディテールが違ってしまうのは劇場版故なのかもしれないが、基本的
なストーリーはテレビ版と全く同じである。やはりラストシーンではウルウル
してしまった。だが、最後は許せなかった。大人になったアロア、ジョルジュ、
ポールを登場させるのは反則だと思う。
- 日本が見えた!
今回は朝が早かったせいもあり、食事が終って、映画を見終ったらほとんど寝
ていた。次に目が覚めた時はすでに北海道の南の辺りを飛んでいた。たった1
週間だったが、日本から離れていると日本の地名が見えてきただけで懐かしく
思えてしまった。
機はなおも飛び続け、太平洋から銚子へと上陸した。地図と下界を見比べてみ
ても全く同じ地形が広がっている。『やっと日本に帰ってきたんだ』と実感す
ることができた。たかだか1週間でこんなになってしまうのなら、数年間海外
に出ていたりすると、日本が見えた途端に『万歳三唱』でもやってしまうので
はないかと思ってしまった。
- スポットからバスでターミナルへ
ちょっと風が強いのか、着陸時にはかなり揺れていた。しかし、何事もなく無
事着陸する。第2ターミナルの一番海側のスポットに到着する。どうも、タラッ
プが横付けされたようだ。シャトルバスも機体の横にいる。なんとバスで移動
しなければならないようだ。旧羽田などではたまにバスで移動ということがあっ
たが、成田でもバスで移動ということがあるようだ。
- 手続きあれこれ
例によって、エコノミークラスの先頭にいるので、最初のバスに乗り込むこと
ができた。まず、入国審査を受ける。係員が並んでいるので、何もいわずにパ
スポートを差し出すと、『帰国』と書いたスタンプを押してくれる。それで終
わりである。次に手荷物受取場へと出る。今回は荷物が増えているのでカート
を使うことにした。幸い、先頭集団で降機したせいで、受取場はガラガラであ
る。
ターンテーブルが回り出して、無事自分たちの荷物を受け取ることができた。
が、新しい方へこんでしまっていた。添乗員さんに相談すると、一応ANAに
対してクレームを上げてみることになった。
荷物を受け取った後は税関を通過する。質問されただけで、実際にスーツケー
スの中を開けることは求められなかった。開けることを求められた場合、荷物
が詰まっているので締めるのが大変だと思っていたのでよかったのだが……
- お疲れ様でした〜解散
税関を通過すると到着ロビーとなる。ようやく日本に帰ってきた。出口の横に
ちょっとスペースがあったので、そこで一旦集合して簡単な案内があった。そ
の後に解散となった。解散した後にANAのカウンターでスーツケースの件を
相談してみたが、スーツケースが正常に開く場合は保障の対称にはならないら
しい。まぁ、旅の思い出ということにしましょう。
車を預けてある駐車場に電話して、車を持ってきて貰うように頼む。ちょうど
到着便のラッシュであることと、夕方のラッシュも重なっているようで、ちょっ
と時間がかかると言われた。外に出て待つことにする。
20分くらいしてインテグラが運ばれてきた。係員の人を乗せていかなければ
ならないのかと思っていたが、係員さんは代金を受け取ると『それではお気を
つけて』と言って、どこかに行ってしまった。
- やはり東関道は渋滞している
新空港道に入り、成田ICから東関道に入る。夕方だが、それほど車は多くな
い。最初のPAでガソリンを補給する。
幕張辺りまでは順調だったが、習志野料金所手前から渋滞が始まった。おそら
くお台場辺りまで断続的に渋滞しているのだろう。暴れたところで渋滞が解消
されるわけではないので、大人しく渋滞にはまる。
途中、夕日が見えたがやはり東京の夕日は黒ずんで見てしまう。カナダのよう
に鮮やかな朱色ではない。やっぱり東京は空気が濁っていることを再認識させ
られた。
いつもなら羽田から下道を通るが、今日はそのまま湾岸線を進み、第三京浜を
使った。夕食を取ってから家に戻ったので、帰りついたのは21:00を回っ
ていた。とにかく疲れた。
- 翌日…
翌朝は11:00過ぎまで目が覚めなかった。正美は夜まで起きてこなかった。
お互い、時差惚けで体がおかしくなってしまったのかもしれない。
The END.
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