カナダに行ったよ
その2
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- 早速機内食のサービス
離陸して間もなくドリンクのサービスが始まった。エコノミークラスではカク
テルやワイン、日本酒、ビール、ソフトドリンクなどが選択できる。ここで何
を思ったか、ジントニックを頼んでしまう。非常に薄いと思われるが、気圧の
関係で血管が開いてしまっており、簡単に酔っ払ってしまった。気分が悪くな
ることはなかったが、酔いが覚めるまでの間はぼ〜っとすることとなった。二
度と機内ではアルコールを頼まないと固く決心する。
続いて昼食のサービスとなる。昼食ではメインディッシュは2種類から選択で
きる。成田→ニューヨーク便では……(メニュー失念)……ちなみに、食事の間
でも飲み物は自由にオーダーできるようになっている。
ただ、エコノミークラスゆえだと思うが、一人のスチュワーデスが担当してい
るお客さんの人数が多いので、飲み物や食べ物のサービスにどうしても時差が
できてしまう。例えば、列の先頭の方はすでに食べ終っているが、列の終りの
方はようやく食べ始めたみたいな感じである。そのため、飲み物のサービスが
どうしても遅れがちである。仕方がないことではあるけれど、、、
- 入国審査カードの書き方のビデオ
しばらくすると、アメリカの入国審査カードの書き方を説明するためのビデオ
が流れ始めた。御丁寧に英語と中国語の字幕付である。国際線に乗るのはANA
が初めてだが、JALでも同じようなビデオが流れるんだろうか、、、今度渡
米する機会があればJALにしてみるのも良いかも知れないと思った。
- とにかく暇……
食事が終ると映画が始まる。どの映画が上映されるかはその時のプログラム次
第である。同じ航空会社でも路線によって異なっているらしい。タイトルすら
覚えていない映画が始まったが、音楽を聞いていたのでほとんど見なかった。
映画が始まるとウィンドシェードを下ろしてしまう。が、外はまだ明るい。自
分と同じ列に子供が座っており、その子がたまにウィンドシェードを開けるの
で、外の様子を垣間見ることができた。日本時間で言えば夕方くらい。ニュー
ヨーク時間では深夜ということになってしまう。
音楽を聞きながら本を読み、それに飽きたら旅行中の起きた出来事のメモをま
とめ、疲れたら寝る。というパターンを繰り返していた。何度かそれを繰り返
していたら、1本目の映画が終った。それを見計らったかのように、ドーナツ
と飲み物がサービスされた。
- 狭いシートと時差との戦い
成田からニューヨークJFKまでの所用時間はおよそ11時間30分。その間
窮屈なシートでじっとしていなければならない。かなりの苦痛である。しかも、
夏休みのせいもあり、子供が多い。ということは、どうしてもうるさくなって
しまう。こっちも起きている時は良いが、うたた寝しだした時に近所で騒がれ
るのには参ってしまった。
この時期、ニューヨークと日本では約13時間の時差がある。日本を11:00
AMに出発すると、ニューヨーク到着は同日の11:30AM頃になってしま
う。昼と夜が完全に逆転している。当たり前のことなんだが、改めてそのこと
を実感した。
できるかぎり寝ようとするが、そう簡単には寝ることはできない。本を読んだ
りしてみるがあまり効果がない。『ええぃ、面倒だ』と開きなおって、眠たく
ならない限りは起きておくことに決めた。
- 夜明け
どれくらい時間が経っただろうか、、、目が覚めたらカナダのハドソン湾上空
を飛んでいるらしかった。なぜそのようなことが分かるのかというと、GPS
を利用していると思われる、現在位置と今までの航路を表示するシステムが動
いており、それを機内のスクリーンで確認することができるのである。
ニューヨーク時間では5:00AM。誰かがウィンドシェードを開けたら、朝
日が登っているらしく、一部で歓声が上がった。それにつられて左側のウィン
ドシェードが開いていった。朝モヤの中から太陽が登っていて、それがハドソ
ン湾に映っている。『美しい』の一言に尽きる光景だ。しばらく見事な朝焼け
に見とれていた。
- 朝食のサービス
7:00AM(NY)頃に機内アナウンスが入り、朝食のサービスが始まった。
ちなみに、日本では20:00となるようだ。どうしても日本時間を基準に考
えてしまう。『う〜ん、、、本当なら、これは晩ご飯になるんだよなぁ』など
と思いながら食べる。朝食は選択制にはなっておらず、エコノミークラスは全
員同じものを食べることになる。オムレツ、パン、ジュース、ヨーグルト等々。
一応、温かいものと冷たいものがきちんとなっている。
- JFKの説明ビデオ
食事が終ると、JFKの空港ターミナルの説明ビデオが上映され始めた。さす
が、日本のエアライン。『至れり、尽くせり』とはこのことであろう。これで
添乗員が付いているのだから、まず迷うことはないだろう。
- JFKへのランディング
NH010便は徐々に高度を下げ始めていた。スクリーンの表示によると、す
でにJFKまでは10kmもない位置まで来ている。窓側の席ではないので、
真下の様子を見ることはできないが、どうも雲に覆われているようだ。雨が
降っているわけではないと思うが、、、
国内線でもお馴染みの『着陸時の映像』というのがスクリーンに映し出される。
JFKは旅客ターミナルだけでも6つくらいあるとてつもなく広い空港である。
滑走路からターミナルまでのタキシングの長さは成田の比ではなかった。
- 『入国審査』
やがてNH010便は所定のスポットに到着する。長い、長いフライトがよう
やく終った。搭乗のときと同じように、ファーストクラス・ビジネスクラス→
エコノミークラスの順で降機していく。エコノミークラスでも前の方の座席
だったが、我々が降機するときには前の列には誰もいなかった。
JFKのターミナルは通路が狭く、しかも建物が古い。羽田のビックバードの
ようなターミナルを期待していたわけではないが、あまりのボロさにちょっと
驚いた。
どうも、外では雨が降っていたらしく、地面のところどころが濡れている。そ
のせいか、空調のせいか分からないが、異様に肌寒く感じられた。上着を着込
みたいくらいに寒い。正美はそうでもなさそうだ。
狭い通路とエレベーターを降りていくと、ようやく入国審査場にたどり着いた。
入国審査場で『入国審査』と漢字で表記してあるのはニューヨークくらいでは
ないだろうか。日本人がそれだけ多く訪れるという証でもあるが、いきなりの
漢字には笑ってしまった。
ほとんど全ての乗客が日本人のため、外国人用のゲートは長蛇の列である。
焦っても仕方ないので大人しく並んで待つ。30分ほどで自分の順番が来るが、
係員は何も質問せず、パスポートにスタンプを押しただけだった。後から聞い
た話だが、同じツアーの中で『何しに来た?』などと質問された人もいたらし
い。最初に英語を使うのはここだと思っていただけにちょっと残念な反面、
ほっとしたのも事実である。
入国審査の後、成田で預けておいた手荷物を受けとりに行くが、入国審査に時
間がかかりすぎたようで、すでにターンテーブルは止まっていて、周りにスー
ツケースがたくさん並んでいた。似たようなスーツケースが一杯並んでいるの
で、自分たちの荷物を見つけるのは難しかったが、なんとか見つけることがで
きた。もうちょっと目立つ目印を付けておけば良かったかと思ったが、いまさ
らどうすることもできないだろう。全員集合したところで、ロビーに出る。
To Be Continued…
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