カナダに行ったよ
その5
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- 朝
目覚しで起きる。7:00起床。まだ時差惚けが完全に解消されてないので
ぼーっとしてしまう。いつも通りシャワーを浴びる。やっと目が覚めてきた
ようだ。正美も起きてシャワーを浴びるようだ。テレビをつけるが、(当然な
がら)全て英語なのでほとんど分からない。字幕に出てくる単語や映っている
情景で想像できる部分もあるが、早口で喋られると全く分からない。情けな
い。唯一、確実に理解できたのは天気予報くらいである。
- 朝食
二人とも落ち着いたところで、着替えて朝食となる。1階にあるホテル付属
のレストランで朝食である。席に案内され、テーブルにつくとまずコーヒー
か紅茶を入れてくれる。それから食事を取りにいく。バイキング形式になっ
ていて、卵、ベーコン、ソーセージ、サラダ、フルーツがあり、パンは多く
の種類が並んでいた。正美はパンが好きなので非常に嬉しそうな顔をしてい
る。
食事をしながら7th ave.を通るサラリーマンやOLを観賞する。噂
には聞いていたが、みんな歩くスピードが速い。食事を取っていると自分た
ちのツアー以外にも結構日本人が宿泊しているらしい。きょろきょろしなが
ら食事をしていたので予定より時間がかかってしまった。
- 市内観光へ
部屋に戻って荷物の整理をする。スーツケースは添乗員さんに預けて良いこ
とになっている。事前に電話をして、スーツケースを持っていくことを伝え
る。添乗員さんにスーツケースを預け、いざ市内観光へ出発!
ホテルの前でタクシーを捕まえようと試みるが、なかなか空車が見つからな
いのでちょっと歩くことにする。周囲にはニューヨーカーがたくさんいる。
通り沿いのデリレストランでは朝食を食べている人が多い。7th ave.
沿いにはシェラトンなどの一流ホテルもある。なんとなく悔しい気分になっ
てしまう。
- 初めてイエローキャブに乗る
2ブロックくらい歩いたところで、オデッセイのイエローキャブがちょうど
空車になったので捕まえる。
実は、このオデッセイは意図して選んだのである。『イエローキャブといえ
ば、フォード』と思えるくらいに大部分はフォードなのだが、これが結構曲
者で、冷房完備でピカピカの新車もあれば、冷房もなく、ボロボロで日本な
らまずタクシーには使わないような車もある。初めて乗るイエローキャブで
ハズレを掴みたくなかったのでわざわざオデッセイを探したのである。
さて、自分でドアを開けオデッセイに乗り込む。『バッテリーパーク、プリー
ズ。』というが、『ん?』という顔をされてしまった。もう一度言い直すと
コクっとうなずいてオデッセイは走り始めた。よかった、、、通じないかと
思った、、、
- 朝のニューヨーク
オデッセイは7th ave.を下っていく。9:00を少し回ったくらい
だが、ちょうど通勤ラッシュのようで大渋滞。日本のように大人しく並んで
待つわけではなく、右に左に移動する。ちょっとでも間が空いていると容赦
なくノーズを突っ込んでいる。かなり恐い運転である。スリルを楽しみたけ
ればそれでも良いが、こっちは外国で初めて乗ったタクシーなので気が気で
はない。
7th ave.はあまりにも渋滞していたので、W51th St.辺り
で右折してしまい、そのまま11th ave.辺りまで抜けてしまい、そ
こから一気に下っていった。なぜこんなに鮮明に道順を覚えているかって?
変なところに連れていかれないように、ず〜〜〜〜っと地図とニラメっ子し
ていたのです。
- バッテリーパーク
やがてWest Express Highwayに出た。ここは片側3車
線(4車線だったかな?)ある通りで、ハイウェイと名が付いているが、普通
の道路である。目の前に木がたくさん見えてきた。目指すバッテリーパーク
はすぐそこである。
公園の入口でタクシーは止まった。メーターは$12.50を指していたの
で、チップ込みで$15渡した。ちょっと多かったかもしれない。
まずは、リバティー島行きのフェリー乗り場を探すことにする。何やら長い
列が川に沿った道にず〜〜〜っと伸びている。嫌な予感がする。その列に
沿ってしばらく進むとフェリーが桟橋に到着するところだった。列の長さは
2、300mはありそうだった。こんなものに並んでしまうとリバティ島に
は渡れるだろうが、集合時間(14:00にホテルのロビー)には確実に間に
合わないと思われる。仕方ないのでリバティ島に渡るのは諦めることにした。
その代わり、できるだけ自由の女神が見やすい場所に行って写真を撮ること
にした。
フェリー乗り場の少し先まで行くと自由の女神が良く見える位置まで来た。
『良く見える』と言っても、オペラグラスを使わないと表情はよく分からな
いというレベルである。出航したフェリーが小さくなるのを見届けてから公
園内を散歩してみた。途中の露店でミネラルウォーターを購入する。コーラ
などの炭酸飲料は$1.25なのに、ただの水は$2.50もする。もちろ
ん、炭酸飲料に比べると量は多いけれども、、、
ここ、バッテリーパークは戦没者を祭ってあるような気がした。人の名前と
出身地、陸軍、空軍、海軍、海兵隊の別が刻まれた石碑が建っていたからだ。
その石碑の真中に大きな像があったが、清掃中らしく、足場が組まれていた。
- ダウンタウン散策
バッテリーパークの端っこまで来たら周辺の地図があった。どうやらここか
ら3ブロックくらい歩くとシティホールがあるらしい。せっかくなので歩い
て行くことにする。正美は『シティホール』という言葉の響きから市民会館
のようなものを想像していたようだが、実際にあったのはニューヨーク市長
のオフィスと市議会の議場である。周囲の高いビルに囲まれているせいも
あって、とても小さい建物のように思えてしまう。実際には3、4階建てに
なっているようだ。シティホールの前ではテレビカメラの前で誰かが声明を
読み上げていた。誰だったのかは分からない。
シティホールの前を走っているブロードウェイはバッテリーパークに向かっ
て一方通行なので、マンハッタンの中心街に行こうとしても行きづらいと判
断し、ハドソン川に向かって通りを歩くことにした。中華料理の店が多く並
んでいる通りがあった。ここは中国人が多いのだろう。
「もう1つ」「もう1つ」と進んでいるとニューヨーク市立大の前まで来て
しまった。ということは、ウエスト通りまで出てしまったことになる。朝、
タクシーで走ってきた道まで出てしまったことになる。結構歩けるもんだと
我ながら感心してしまう。正美と二人でとぼとぼとウエスト通りを上がって
いくが、ニューヨーク市立大が途切れると、あまり人通りがなくなってし
まった。また、ウエスト通りも空車のタクシーがあまり走っていない。そう
こうしているうちに11:00を回ってしまった。さすがにそろそろ真面目
にタクシーを探さないとニューヨークで買い物ができなくなってしまう。
キョロキョロと後ろを振り返りながら進む。
- 再びイエローキャブに乗る
しばらくするとタクシーが来た。非常にボロいフォードだったが、贅沢を
言っている場合ではないので手を挙げて止める。運転手はターバンを巻いて
いる。インド人のようだ。ナイキタウンに行きたかったので、『7th ave.
57st.NikeTown,please』と指定すると運転手さんはタ
クシーを発進させた。
ウエスト通りを14st.あたりまで上がり、そこから10th ave.
に入る。あとは中心部までひたすら上がっていく。最初のうちは住宅もちら
ほら見受けられたが、町並みがだんたんと都会になっていく。ビルの高さが
高くなっていく。なかなか面白い。途中でサンドウィッチの店「SUBWAY」
を見つけた。日本と同じファーストフードの店を見つけることができるのは
なんだか親近感を覚えてしまう。
タクシーは10th ave.を57st.まで上がり、そこを右折。あと
は7th ave.のナイキタウンまでは一直線である。ちょうどナイキタ
ウンの前でタクシーは止まった。今回は$10ちょっとくらいだったので、
$12.00を支払う。
- 意外に狭いナイキタウン
ナイキタウンの入口には遊園地などにある棒が3本突き出たカウンターが設置
してあった。出口は別になっている。1階から5階まであり、1つのフロアは
そんなに大きくない。あまり大きくないので、『え!?こんなもの?』と驚い
てしまった。
いつものように一番上まで上っていき、そこから1階ずつ見物しながら下って
いく作戦をとった。一応、エアーマックスが欲しかったりするので、それを探
してみたが、影も形もないので、潔く諦める。というか、なくてホッとしたの
も事実である。なぜホッとしたのか。この先、いろいろなおみやげものを買う
ことが分かっているのに、最初の観光地ニューヨークであまり大きな買い物を
したくないというのが頭にあったからである。
店内には商品がディスプレイされているのに、実際にお客さんに渡す品物は見
当たらない。観察していると、内線でどこかに連絡したら、商品専用のエレ
ベーターでどこかから商品が上がってきた。おそらく、地下が倉庫になってい
て、そこで在庫管理をやっているんだと思われる。
- NYヤンキースの店も狭い
次にNYヤンキースの店に行ってみることにした。伊良部Tシャツがあるらし
いという噂を聞いたからである。ついでに会社の人へのおみやげにTシャツを
買うつもりでいた。
『ヤンキースの店』というくらいだから、それこそ店内はヤンキースグッズで
埋め尽くされているだろうと思ったら、他球団のグッズもほんの少しだが置い
てあった。まるで、東京ドームのジャイアンツショップで阪神タイガースグッ
ズを売っているようなものである。ちょっと驚いた。
ここもとあるビルの1階だけがヤンキースの店になっている。あまり広くはな
い。店内にはポスターやTシャツ、ユニフォーム、帽子、フラッグなどが置い
てあった。日本のように球団のマスコット人形などは置いてなかったように記
憶している。Tシャツも選手の背番号が入ったものや伊良部の顔がプリントさ
れているもの。オーソドックスにヤンキースのロゴだけがプリントされている
ものもあった。結局、おみやげ用に11枚のTシャツを購入する。
To Be Continued…
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