カナダに行ったよ
その7
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- 機内の様子
離陸後しばらくするとお約束の機内サービスが始まる。今回はスナック菓子(な
んだかすっぱかった)と飲み物のサービスである。『何があるの?』と聞いたら
いろいろと説明してくれたが、やはり烏龍茶はない。仕方がないのでスプライ
トを頼む。正美は疲れからか眠っていた。自分は暇を持て余していたので、機
内誌を読もうとしたが、英語とフランス語で書かれており、全然分からない。
唯一分かるのは広告のページで何が宣伝されているかくらいである。しばらく
旅行のメモをまとめていた。
フライト時間は1時間30分くらいの予定だが、1時間くらい経過したところ
で、上空からナイアガラフォールズが見えた。上から見ても『大きい!』と感
じるのだから、近くで見るとさぞかし大きい滝なんだろう。ナイアガラは明日
訪れることになっている。
やがて、機は高度を下げ始めた。が、風が強いのか、気流が悪いのか、パイロッ
トが下手なのか、グラグラと揺れている。個人的には操縦が下手だったと思っ
ている。今までに経験した中ではワースト1だといえる。しかも、コクピット
のドアが開け放たれていて、チラチラとパイロットの操作が見えている。日本
のようにドアがぴったりしまっている状況に慣れているので、非常に不安にさ
せられた。
- トロントに到着
なんとか無事にトロント国際空港に着陸した。機体の最後尾の座席だったため、
自分たちが降りた時には誰もいなかった。通路を進んで入国審査へと向かう。
カナダの入国審査ではいろいろと質問された。『何日滞在する?』『何しに来
た?』『どこに行く?』一応、答えることはできた。アメリカの入国審査の時
は終始無言だったので、いきなりの質問に緊張してしまった。
荷物を受け取り、ロビーへ向かう。ロビーには現地ガイドさんがいた。カナダ
では、下の名前でお互いを呼び合うのが普通らしい。ガイドさんの名前も『か
おりさん』ということしか覚えていない。
空港内でカナダドルに両替する。10、000円が110Ca$となった。
ちょっとレートが悪いが、NYのホテルほどではない。
トロント市内までは再び貸切バスで移動する。今回も大きいバスに16名が乗
り込む。運転手さんはちょっとだけ日本語が話せるようだ。名前からするとフ
ランス系のような感じである。
途中の高速道路では事故があった。そんなにひどいものではなかった。トロン
ト市街地に近付くにつれて渋滞がひどくなってきた。どうやら、スカイドーム
で試合があるらしい。駐車場に車がたくさん止まっていて、ドームの前には旗
がひるがえっていた。後でわかったことだが、アメフトの試合が開催されてい
たようだ。
スカイドームの横には世界一高いCNタワーが建っている。ここのエレベータ
は100mを上る速さはこれまた世界一らしい。上ってみたいと思いつつ、こ
こに上ることはなかった。
- デルタチェルシーイン
バスはトロント市内を進み、本日の宿泊場所、デルタチェルシーインに到着し
た。20階ほどある大きなホテルである。宿泊している階数に応じて3種類の
エレベータが用意されている。ロビーが明るくて綺麗。だが、宿泊客は非常に
多いようで、混雑している。また、このホテルは日本人がよく泊まるらしく、
日本語で書かれたホテルの案内と、緑茶のティーバッグがサービスされた。
本日の部屋は1618号室である。昨日のNYのホテルとは比べ物にならない
ほど部屋が綺麗。洗面所も綺麗。目の前には高いビルが建っている。どうも、
どこかの会社のようだ。日本から持ってきた烏龍茶を飲み、ちょっと休憩する。
目の前のビルが無ければ綺麗な夕焼けを見ることができそうだが、まさかビル
を倒してしまうわけにはいかないので我慢する。
- 夕食を食べに行く
今日は夕食が付いていない。ホテルの中にレストランがあるが、せっかくな
ので街に出てみることにする。時間はすでに19:30を回っているのだが、
日本の16:00くらいに明るい。なんとなく調子が狂ってしまう。
ホテルから出て、ヤングストリートという繁華街をオンタリオ湖の方に下っ
ていく。HMVやケンタッキーフライドチキン、マクドナルドといった馴染
み深い店が並んでいる。ハードロックカフェの前に『Eaton’s』とい
うデパートがある。ここの地下にセルフサービスの食堂があるということを
聞いていたので、そこに行くことにする。スナック系があったり、中華があっ
たり、なぜか和食があった。正美は『ピザコンボ』というセットに決めたよ
うだ。大きなピザが一切れと、サラダ、ソフトドリンクが付いている。自分
は中華の『コンボ2』というのに決めた。チャーハンと酢豚、もやしがメイ
ンの野菜炒めが付いている。酢豚が残り少なかったので、鶏のからあげをお
まけしてくれた。これにはドリンクが付いていなかったので、別にミネラル
ウォーターを買う。
ここは21:00で閉店らしく、食事を取っているお客さんはあまりいなかっ
た。チャーハンはタイ米らしく、ぱさぱさしている。だが、決してまずくは
ない。おまけで付けてくれた鶏のからあげが結構美味しい。レモン風味に
なっている。正美のピザもでっかいが、なかなかの味である。
- イートンセンター見学
食事を終えたら、デパートの中のお店を見学して回った。日用雑貨が売られ
ていたり、電化製品が売られていたり、洋服が売られていたり……あらゆる
種類のお店が入っているようだ。あとで聞いたが、イートンセンターでは階
が上にいけば行くほど高級なお店らしい。
食器が一杯並んでいるお店があった。なかなか良さそうな食器が売られてい
たが、持って帰ることはできそうにないので諦めることにした。しかし、こ
のデパートは日本でいうとハンズのようなものだと思った。
- 夜のヤングストリート
地上に上がると、すでに日が暮れていた。上ったところはデパートの正面入
口のようで、ちょっと広場のようになっていた。そこで、2人のストリート
ドラマーがドラムを叩いていた。なかなか見事なスティックさばきである。
ハナ肇のように、ドラム以外のものも叩いていた。やはりあの芸は万国共通
らしい。
ドラマー以外にもギターを弾きながら歌と歌っている人とか、踊っている人
とか、様々な人がいた。すでに21:00を回っていたが、人通りはかなり
多い。
ヤングストリートを上がっていき、ホテルに戻る。NYと同じく、テレビを
見たが、やっぱり内容がイマイチよく分からない。明日はナイアガラ観光で
ある。
To Be Continued…
wake@yk.rim.or.jp