カナダに行ったよ
その8
Last Update:
- 朝食のメニュー
朝7:00に目が覚める。いつものようにシャワーを浴びる。ようやく頭がすっ
きりする。着替えてから1階のレストランへ行く。席に案内されるとまずコー
ヒーか紅茶のサービス。本日もバイキング形式だが、なぜかご飯と味噌汁、漬
物が並んでいた。一瞬、食べてみようかと思ったが、帰国すれば死ぬほど食べ
られるので、今日もアメリカンブレックファーストでいく。
レストランからホテルの前の通りが見えるが、朝から観光バスが到着して、
次々と観光客が乗り込んでいる。今日も天気が良いので観光客が多いだろう。
きちんとヨーグルトとフルーツのデザートまで頂く。朝から贅沢である。コー
ヒーのおかわりが欲しかったが、あまり余裕をかましていると時間がなくなる
のでやめておくことにした。
- 市内観光
8:00過ぎに部屋に戻り、荷物の整理をする。今日もこのホテルに泊まるの
で、スーツケースは部屋に置いておく。
9:00に1階ロビーに集合。バスに乗り込む。会社は昨日と同じだが、番号
が異なるらしい。観光地には同じ会社のバスがたくさんいるので、番号を間違
えないようにと注意を受ける。まずはトロントの市内観光からスタートであ
る。
まずは州庁舎に行く。現在は真中を中心に非対称な建物なのだが、半分は火事
焼け落ちてしまい、建て直したのだそうだ。そのために非対称になっているそ
うだ。州庁舎の前の芝生では野性のリスがちょろちょろしていた。
続いて市庁舎へ向かう。新、旧の市庁舎が隣合っている。新市庁舎は設計を世
界中に公募したらしい。真上からみると、人の”目”に見えるそうだ。そうい
われるとなんとなくそんな気がしてきた。
次に、皮製品の工場直売店に連れていかれた。ここだと州税、国税はかからな
いそうだ。最初はあまり乗り気ではなかったが、カウチンセーターが展示され
ていた。モノも非常に良さそうだったので、夫婦揃って買ってしまった。税金
がかからないことを考えると良い買い物だったと思う。さらに、自分用にセカ
ンドバックとを買い、正美はショルダータイプの袋を買っていた。生地と色が
お揃いになってしまった。これで、買い物については今回の旅の目標が達成さ
れてしまったことになる。
再びバスに乗り込みナイアガラを目指す。
- ガイドさんはよく喋る
バスはトロント市内を離れ、高速道路に乗る。オンタリオ湖をまっすぐつっ切
ることができれば45分もあればナイアガラに着くらしいが、そんなことはで
きないので、オンタリオ湖をぐる〜〜っと回っていく。
トロント市の隣の町にはおばあさんの町長さんがいるそうだが、この方が大の
親日家らしく、日本企業を積極的に誘致したそうだ。バブルの頃には多くの企
業が進出したらしいが、今はやはり数が減ってしまったそうだ。それでもかな
りの数の企業が工場を進出させているらしい。おかげで、この町は税金収入が
多いらしく、唯一黒字なのだそうだ。
途中、『世界で3番目に大きい運河』なるものがあった。実際にはパナマやス
エズほど巨大ではないので、『なぁ〜んだ。あの程度なの?』ということになっ
てしまうくらいのサイズである。
しかし、ガイドのかおりさんはよく喋っている。よくネタが尽きないものだと
感心させられる。やはりガイドはこうでなくちゃならないんだろう。
- ナイアガラフォールズ
走ること、1時間半でバスはナイアガラに到着した。ナイアガラの滝にはアメ
リカ滝とカナダ滝があり、カナダ滝の方がアメリカ滝よりも約2倍の大きさが
あるそうだ。
滝のそばでバスから降りる。道路からも滝がよく見える。わざわざ舟に乗らな
くても十分に堪能できるように思えた。近くでみると改めてその巨大さが分か
る。ナイアガラの反対側はアメリカ領となっている。カナダとアメリカの間に
かかっている橋はレインボーブリッジというらしい。
とりあえずここでトイレ休憩。自分はあまりにも喉が乾いたので、近くの自動
販売機でジュースを買うことにした。7upが$1.25だったので、お金を
いれるが、商品が出てこない。近くに係員らしき人もいなかったのでどうする
こともできなかった。その後、チケット売場のそばでミネラルウォーターが売
られていたので$1.95で購入する。
- 霧の乙女号乗船
長い通路をクネクネと進んでいくとエレベーターがあった。混雑していると同
じ分割グループでも別のエレベーターになったりするそうだが、今はさほど混
雑していないので18名全員が同じエレベーターに乗り込む。
ちなみに、このエレベーターや霧の乙女号では
そうである。
エレベーターを降り、トンネルをくぐると乗船場が見えてくる。手前にテント
が設営してあって、そこでビニールのカッパをくれる。このカッパはブルーの
ビニール製で、頭からすっぽり被るタイプである。前には『ナイアガラフォー
ルズ霧の乙女号なんたらかんたら』と書いてある。
テントを抜けると桟橋まではスロープになっていて、人が並んで待っている。
ここでもすでに水しぶきが飛んでくる。舟は実際に滝のすぐそばまで行くのだ
が、一体どのような状態になってしまうのだろう、、、
ほどなくして乗船の順番となった。舟は2階建になっていて、一番水しぶきが
飛んでくるのは2階の左側だそうだ。そこに行く勇気はなかったので、1階の
左側に陣取る。舟ベリはすでに確保されてしまっているので、後ろに並ぶこと
にする。用心のために荷物だけは体の前に持ってくる。
- 嵐のような水しぶき
一通り乗船が終ると舟は出発する。アメリカ滝→カナダ滝の順で進んでいく。
一応、船内では英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語(一部なかっ
た言語があるかもしれない^^;;)などによるアナウンスが流れる。だが、エン
ジン音と周囲の歓声でほとんど聞きとれない。
最初のアメリカ滝ではほとんどしぶきはかからなかった。やはり、滝の近くま
で行かないこともあるのだろう。いよいよ次はカナダ滝である。この滝は馬蹄
形になっていて、かなり奥まで進入することができるようになっている。最初
のうちは余裕で写真を撮っていたが、やがて暴風雨のような水しぶきに襲われ
てしまう。なんとか前を見ようとするが、暴風雨の中を進んでいるような感覚
である。靴までビショビショになると事前に聞いていたが、それほどには濡れ
なかった。しかし、髪や首回りは濡れてしまった。
- サングラスが崩壊する
5分くらいの嵐ののちに、舟は引き返し始めた。下船口の近くに移動する。こ
こでアクシデント発生。オーバーサングラスの片側がぽっきりと折れてしまっ
ていた。特に力を入れたわけでもないし、緊張で顔が膨張したのだろうか、、、
とにかく、折れてしまったのは事実なわけで、アロンアルファとか、ガムテー
プなどの補修用具もないので、どうしようもない。大人しく諦める。
- 下船
下船口の近くには、階段があり、2階に上ることができる。一度、2階の様子
も見ておきたかったので、上にあがってみる。1階と違って屋根がない分もろ
に水しぶきを浴びるようで、濡れ方がひどかったように思えた。1階と違って
2階は雨上がりのようだった。
出発点に到着し、下船となる。スロープを登り切ったところでガイドのかおり
さんが待っていた。人数を確認するために一人一人に絵はがきを手渡してくれ
た。人数が確認できたら出発。霧の乙女号で着用していたカッパは持ち帰って
も良いらしい。1つはリサイクルボックスに戻し、1つは記念に持ち帰ること
にした。
- 昼食へ
再びエレベータに乗り込み、地上に戻る。バスの駐車場は離れたところにある
ため、バスが車での間木陰で雑談する。ここでもリスがチョロチョロしていた。
野性のリスは病気を持っていることがあるらしく、触らない方が無難だそう
だ。木陰にいるとそうでもないが、日向ではかなり暑く感じる。それでも、日
本のように湿度が高くない分まだマシではあるが。
やがてバスがやってきた。滝の近くにある『ルネッサンスホテル』で昼食とな
る。後で分かったことだが、このホテルはかなりランクが高いらしい。10階
建てくらいだが、そんなに大きなホテルではない。最上階に展望レストランが
ある。ここからはナイアガラの滝を見ながら食事を楽しむことができる。
ここでもバイキング形式の食事である。なぜか、ご飯、たくあん、そうめん、
冷奴が置いてあった。試しにそうめんを食べてみたが、麺がビロビロに伸びて
いて、とてもじゃないが美味しいものではなかった。
- テーブルロックからの眺め
昼食を終え、再びバスに乗り込む。今度はテーブルロックと呼ばれるところか
ら滝が流れ落ちるところを見たり、ナイアガラ川の下流を観光して回る。
バスの中で昼ご飯の話から日本食の話になったが、ホテルの朝食の味噌汁が美
味しくなかったという意見が同行者から出ていた。ガイドのかおりさん曰く、
白色人種は舌の上にある味覚を感じる点が少ないらしく、鰹だしの味が識別で
きないそうだ。そのため、お湯に味噌を溶かしただけの『味噌スープ』ができ
てしまうらしい。日本人がちゃんとダシをとった味噌汁を作っても違いが分か
らないそうだ。
テーブルロックは滝が流れ落ちるところにあるため、本当に目の前で滝が流れ
落ちる様子を見ることができる。極端な言い方をすれば、柵を越えればそこは
もうナイアガラフォールズである。なかなか日本ではこんな光景は見ることが
できない。川の流れはかなり速かった。
- 滝下り
現在では法律で禁止されているそうだが、滝下りに挑戦する冒険家たちが数多
くいたそうだ。最初にナイアガラの滝を下ったのは、なんとおばあさんとその
飼い猫だったそうだ。今でも監視の目をかいくぐって滝下りに挑戦する人間が
いるそうだ。
- 下流観光
下流観光の前に『SAITOH』という日本人経営のギフトショップに立ち寄
る。別に欲しいものがなかったので、トイレを借用して、サービスの烏龍茶を
頂いただけだった。
まず、『ワールプール』という場所を目指す。ここはナイアガラ川の向きが急
に変化するところで、川が大きく渦を描きながら流れているので、 whirlpool
と呼ばれているところである。鳴門の渦巻のようなものを想像していたが、小
さな渦ではなく、本当に大きく蛇行しているだけだった。
しかしながら、ギフトショップを出発するくらいからポツポツ雨が降ってきて
しまい、ワールプールでは本降りになってしまっていた。おかげでちょっと肌
寒くなってしまった。
次に、近くにある国立の園芸学校の生徒が管理しているという花時計を見に行
く。ここは、自称『世界一の花時計』らしいが、意外なことに世界一の花時計
は日本にあるそうだ。伊豆の土肥温泉にある花時計が世界一らしい。
途中で、結婚式を挙げることができる、世界で一番小さな教会というのを見た。
本当に小さくて、大人だと6名しか入れない小さな、小さな教会だった。日本
からも挙式するためにやってくるのだそうだ。
さらに、オリジナルフォールズというところを車窓から見る。これは、約
5000年前にナイアガラの滝があった場所だそうだ。ナイアガラの滝は侵食
されながら十数kmも後退していって、現在の場所になっているらしい。
- ナイアガラ・オン・ザ・レイク
オリジナルフォールズから先は寝てしまってどこをどう通ったかちゃんと覚え
ていない。目が覚めたらバスは駐車場に入っていた。ナイアガラ・オン・ザ・
レイクの市街地には観光バスは入ることが禁止されているそうだ。そのため、
町はずれの駐車場にバスを止めるらしい。
駐車場から10分くらい歩くと街並みが見えてきた。アンティークショップや
アイスクリーム屋、雑貨屋などいろいろな店が並んでいる。寝起きだったので
ぼ〜っとしていて、何を見たのかあまりちゃんと覚えていない。
To Be Continued…
wake@yk.rim.or.jp