機内での過ごし方
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目的地にもよりますが、長い場合は12時間以上も機内で過ごすことになります。
しかも、自動車のように途中で外の空気を吸うこともできませんし、気分転換に
散歩をしたりすることもできません。これはなかなか大変なことです。
- 食前酒
離陸して1〜2時間くらいすると食前酒のサービスが始まります。食前酒と
言ってもアルコールだけでなくソフトドリンクもあります。アルコールであ
れば、ワイン、ビール、日本酒、カクテルなどがあります。なお、ファース
トクラスになると単なる日本酒ではなく、吟醸酒になるという噂です。ソフ
トドリンクでは、コーラ、スプライト、オレンジジュースなどになります。
日本のエアラインであれば烏龍茶もあります。
注意しなければならないのは、飛行機の中では酔いやすいということです。
与圧されているとはいえ、地上と同じ気圧ではないため、血管が開いてしま
います。そのため、少量のアルコールでもすぐに酔っ払ってしまいます。そ
れでなくても飛行機は揺れたりして酔いやすいので注意しましょう。
- 食事
ファーストクラスやビジネスクラスはどうか分かりませんが、エコノミーク
ラスの機内食に過度の期待は抱かない方が良いでしょう。
ニューヨーク便やロサンゼルス便では食事は2回出ます。最初はやや重めの
食事で、次に軽い食事となります。それより長いフライトはないと思います
ので、ヨーロッパ便でも同じような内容だと思います。もちろん、フライト
時間が短い場合、食事は1回だけになります。
最初の食事では前菜、メイン、デザートなどが全て同じトレーに乗って出て
きます。メインは2種類のうちから選択できるようになっていると思います。
外国のエアラインよりは日本のエアラインの方が『冷たいものは冷たく。温
かいものは温かく。』が徹底されていたように思います。なお、飲み物は自
由にオーダーできます。
2回目の食事は選択できず、全員が同じものを食べることになっています。
こちらの方は前回よりは量が少なくなっているはずです。
- 映画
国内線でも半ば当たり前のようになった機内での映画ですが、国際線では
必ずといっていいほど上映されます。どのような映画が上映されるかは機
内誌に書いてあります。チェックしましょう。
ちなみに、8月のANAのロサンジェルス→成田線などでは『フランダー
スの犬』の劇場版が上映されています。感動の涙を流すことができます。
- 免税品の販売
機内では免税品の販売もやっています。一応、どの国の通貨でも受け付け
てくれるような気がします。ANAの場合、ANAカードを使って機内で
買い物すれば10%割り引きしてくれます。
ただし、機内に持ち込むことができる免税品の数は限られているため、人
気の高い商品は売り切れてしまうかも知れません。欲しいものは早めに購
入した方が良いでしょう。
- 機内での睡眠
さて、、、問題となるのは狭いエコノミークラスの座席で如何にして寝る
かです。これはもう根性で寝るしかありません。神経質な方は諦めて寝な
いようにしてしまうと逆に開きなおって良いかも知れません。ちなみに、
自分は眠い時はどこででも寝てしまうので座席と毛布があれば大丈夫です。
- 洗面所
やはり機内なのでかなり狭いです。しかも、エコノミークラスだけで数百
人の乗客がいるわけですから、ピーク時にはかなり混雑します。洗面所で
は水もお湯も使えるので、洗顔や歯磨きくらいであれば問題なくできると
思います。
- その他
日本のエアラインであれば、ほぼ間違いなく日本語が使えます。長いフラ
イトの場合、これはかなり精神的に楽です。ですが、日本人ばかりだと機
内がかなりうるさくなります。特に、夏休みなどになると子供が増えるた
め、『騒音』と言っても良いくらいの状況になる場合があります。
外国のエアラインであれば、間違いなく英語を使わなければなりません。
水を一杯頼むためにも『 Iced water, please. 』と言わねばなりません。
慣れている人にとっては大したことではありませんが、そうでない人にとっ
てはかなりの精神的苦痛になるでしょう。しかし、日本人はあまりいない
ので、機内でも比較的静かに過ごせるはずです。
どちらも一長一短あるので、決め手に欠くところがあります。目的地や費
用によってどのエアラインを選ぶかを決めれば良いでしょう。
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