イスラエル見聞録
その1
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- 出発の朝
午前5時に起床。シャワーを浴びて着替えを済ませる。外はどんよりと曇って
いた。まだ雨は降っていない。
妻が早起きして朝食を作ってくれたので、それを食べる。ほうれんそうと卵を
炒めたもの。それに味噌汁。味噌汁にはしばらくお目にかかることもないだろ
う。
5 時 30 分に自宅を出る。妻は最寄りの駅まで見送ってくれるそうだ。二人で
駅まで歩く。曇っていてちょっと肌寒い。今にも雨が降りそうな気配である。
スーツケースを持っている時に雨に降られると最悪なので、なんとかこのまま
持ちこたえて欲しいものだ。
- 明け方の東横線
20 分ほど歩いて駅に到着。雨は降らなかった。 5 時 55 分の桜木町行きに乗
ることができた。これに乗ることができたら、 NEX 3 号には余裕で間に合う。
土曜日のこの時間の東横線に乗るのは初めてだが、徹夜明けと思われるサラリー
マンや、徹夜で飲んでいたと思われる人間、釣りに行くらしき人など様々であ
る。思っていたより乗客が多かったので驚いた。
- NEX に乗る
東横線は何事もなく横浜駅に到着した。スーツケースとブリーフケースを持っ
て階段を降りるのは結構大変である。そのまま連絡改札口を通って総武本線の
ホームに向かう。
GW 明けなのでそんなに人はいないと思っていたが、予想に反してスーツケー
スを持った人が多い。ちょうど土曜日だからなのだろうか。自分のような出張
らしきサラリーマンもいれば、カップルで旅行するらしき人もいる。最も多い
のは、おばさんの集団である。おばさんは暇なのかもしれない。
- NEXの車内
NEX 3 号は定刻 6 時 25 分に横浜駅を出発した。自分の座席は 11 号車 3A 。
NEX の指定席は全てボックスタイプになっているのだが、自分のボックスから
先は全て満席となっていた。全席指定なので、立っているお客はいない。
横浜駅を出発してしばらくすると鶴見川を渡った。見なれた風景が広がる。こ
の辺りは自宅の近所である。『これで見納めだ』までは思わなかったが、なん
となく感傷的な気分になってしまった。
- 速攻で座席を移るおばさんとお姉さん
横浜を出ると東京駅までは停車しない。東京駅を出発しても自分の後ろのボッ
クスは空いたままになっていた。検札にやってきた車掌さんが『こちらのボッ
クスは空いているので、どうぞ』と言うが早いか、自分の隣に座っていたお姉
さんと、通路を挟んで隣のボックスに座っていたおばさんがさっと座席を移っ
てしまった。あまりの早技にしばしあぜんとしていた。
後ろのボックス席は空いていたが、面倒なので自分はそのまま座っておくこと
にした。
- 成田空港到着
NEX は総武本線を進み、成田空港第二ターミナル駅に到着した。この駅は地下
2階にある。線路は単線になっていて、向かいのホームは京成電鉄のホームに
なっている。
多くの人がここでほとんどの乗客が降りているようだった。 NEX 3 号はほとん
ど空になってしまった。
エスカレーターで地下 1 階へ上がると改札口がある。改札口の手前には棒が
何本か出ていた。どうやら、荷物を載せるカートの進入を防ぐためにこのよう
な棒が出ているようだ。
改札を出て、左に曲がるとセキュリティチェックがあり、そこでパスポートの
チェックをやっていた。地上を通る場合でも、車のトランクを開けたり、免許
書をチェックするので、それと同じなのだろう。パスポートを提示してそのま
ま通過する。エスカレーターを使って出発ロビーのある 3 階まで一気に上が
る。
- レートのチェック
まず最初に両替所のレートをチェックする。対米ドルは 134 〜 135 円くらい。
いくつかの銀行を見てみたが、そんなに変わることはなさそうだった。だが、
過去の経験から、出国手続きを済ませた先にある銀行の方が若干レートが良
かったので、そちらで両替することにした。
- まずは、買い物
まだ時間は全然余裕なので、 4 階にあるショッピングモールに上がって買い
物を済ませておくことにする。今回はノートパソコンを持っているので、最初
に変換プラグを購入することにした。いくつかの店を見たが、ある店で変換プ
ラグのセットが売られていた。『全世界対応』と書かれているのでそれを購入
することにした。 2500 円也。
そのまま本屋に向かう。特にめぼしい雑誌はなかった。書籍を見ていたが、
1 冊面白そうな本があったので、それを購入する。なんとなくお腹が空いてい
たので何か食べようかと思ったが、体はあっさりしたものを要求していた。い
ろいろと見て回ったが、ピンとこなかったので何も食べないことにした。
あっけなく買い物が終ってしまったので、 A アイランドの ANA カウンターで
搭乗手続きを済ませてしまうことにした。スーツケースはスルーで預ける。次
にこのスーツケースを受けとるのはテルアビブのベングリオン国際空港である。
ここのカウンターでマイレージの登録もできた。これで、最低でも 12,000 マ
イルは溜ることになった。
- やっぱり、食事
搭乗手続きも終ってしまい、 A アイランド近くのベンチに座ってボーッとして
いた。 GW でもない普通の土曜日だが、多くの人が出国手続きに向かっている。
他人事のように『よくもまぁ、外国に行くもんだ』と思いつつ、眺めていた。
ショッピングモールにあるお店を紹介した看板があったので眺めていたら、マ
クドナルドがあるではないか。これ幸いとばかりに、マクドナルドに向かう。
まだ 10 時前だったので、モーニングセットしかなかったが、ソーセージマ
フィンセットを注文した。これで少しはお腹が落ち着いた。
- 出国手続き
食事を終えて 3 階の出発ロビーに戻ったところで自宅に電話を入れる。妻は
寝起きのような声だった。まぁ、今朝はかなり早く起きたので無理もないだろ
う。今から出国手続きをすることを伝える。
電話を切って、出国手続きへ向かう。ちょうど出発便が重なっているのか、
ちょっと人が多い。目の前には東南アジア方面から来た夫婦のようだ。この時
期、東南アジアから日本に旅行できるということは、かなり裕福なのかもしれ
ない。
自分の順番となった。パスポートにスタンプを押されて出国完了。書類上では
すでに日本にいないことになっている。
- 両替大作戦
去年の夏に免税店の間に銀行の窓口があったことを覚えている。まずはそれを
探し、日本円を米ドルに両替するのである。ターミナルに向かって右の方に千
葉銀行の窓口があった。 1 米ドル = 134 円のようだ。 3 万円を米ドルに両替
する。
To Be Continued…
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