イスラエル見聞録
その8
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- 5 日目の朝を向かえる
ほぼいつも通りの時間に目が覚める。元々この日は観光に行く予定になっていた
ので、今日はベルナルドさんは来てくれない。代わりに Yoram が向かえに来て
くれることになっている。
- 最後の追い込み
朝食を取り、準備を整えてホテルの前で待っていると、 Yoram がやってきた。
オフィスに到着したら、早速自分の仕事に取り掛かる。
四苦八苦していると、 Larry がやってきて、「調子はどうだ?」と聞かれた。
「なんとか頑張っている」と答えるとニコっと笑って去っていった。
本来ならば、今日は観光に行っているはずなのにオフィスに来ているので、『こ
こが気に入ったみたいだな。なんなら、ずっとここにいたらどうだ?』と言われ
てしまった。
これ以上日程を延ばすことはできないので、最後の追い込みのつもりで仕事をこ
なしていく。
- Atidim には食堂がたくさんある
今日の昼ご飯は Atidim Technological Park 内にあるタイ料理のレストランに
行くことになった。ここはかなり人気があるらしく、予約していないとなかなか
入れないそうだ。 Yoram が電話で予約してくれた。
Atidim には 5 つほどのレストランがあり、そのどこでも食事ができるそうだ。
それぞれのレストランでは異なったジャンルの食事が出るらしく、それこそ、日
替わりランチのように食事を楽しむことができる。羨ましい限りである。現在建
設中のビルにもさらに新しいレストランができるそうで、さらに選択肢が増える
ことになるそうだ。
- 全ての予定を終える
15 時頃に自分がやりたいと思っていたことを全て終えることができた。これで
安心して帰国できる。
最後に、Yoram、 Larry、などと簡単に打ち合せをした。主に、今後の仕事の進
め方が議題となった。
Yoram がタクシーを呼んでくれている間に今日までいろいろとお世話になった
メンバーに挨拶をして回った。ほんの数日だったが、いざお別れとなると寂し
いものだ。
やがてタクシーがやってきた。いよいよ Yoram ともお別れである。ちょっと、
いや、かなり名残惜しい。また再開することを約束してお別れする。
- タクシーには運がないのかもしれない
タクシーはいつもの道を進んでいたが、途中で交通事故が起こっていて、大渋滞
していた。いつもの道を直進できないので、別の道を通った。それはよかったの
だが、ドライバーはホテルの所在地を勘違いしていた(というか、自分が曖昧な
返事をしたのが悪かったのだが)らしく、市中を引き回されてしまった。 Atidim
を出たのは 17 時頃だったのに、ホテルにたどり着いた時は 18 時を回ってい
た。まぁ、タクシー代は自分で支払っていないので、どうでもいいといえばどう
でもいいのだが、、、
- 最後の晩餐
今日はテルアビブ最後の夜なので、自分一人だが、記念のパーティーをすること
にした。今日もホテルの近くの Japanese Restaulant 『焼物カフェ』に行った。
今日は、カツ丼と刺身の盛り合わせ、それに日本茶をオーダーする。
刺身の盛り合わせには、マグロと鮭らしき魚、それにしめ鯖のようなものが乗っ
ていた。カツ丼は親子丼よりも若干味が濃い目にしてあった。意識してやってい
るのか、単なる偶然なのかは分からないが、もし意識してやっているなら大した
物である。
- 早めに就寝
食事を終えてからホテルに戻り、荷物のパッケージングをする。明日は遅くとも
4 時 30 分には起きなければならない。 21 時過ぎには寝てしまった。
- 帰国の朝
いよいよ、帰国である。朝 4 時起床。目覚しを仕掛けておいたが、鳴る前に目
が覚めてしまった。いつものようにシャワーを浴びて着替えを済ませる。 4 時
45 分頃にフロントから電話があり、タクシーが来たとのこと。急いでロビーに
降りる。
支払いを済ませ、タクシーに乗り込む。ちなみに、滞在費は電話代 $123 を含め、
$940 ほどであった。今日現在のレートで約 10 万使ったことになる。
- 早朝のテルアビブ市内
まだ 5 時前なので、さすがに市内を走っている車も少ない。途中からフリーウェ
イに入るが、ここも車がほとんどいなかった。ベングリオン空港まではタクシー
で 20 分ほどである。
空港の入口には自動小銃を持った兵士が検問を行なっていて、乗客をチェックし
ていた。
今回だけはなぜかお金を請求された。 71NIS だと言われたので、 100NIS 渡し
た。『釣りはいるか?』と聞かれたが、面倒臭かったので『全部やる』と言って
渡した。
- 問題の出国チェック
まず、 British Airways のカウンターを探す。係員に聞いたら、場所を教えて
くれた。既に列ができていた。
さて、ここで問題のセキュリティチェックを受けなければならない。自分の順番
が回ってくるまでに 30 分ほど待たされた。ようやく自分の順番になったら、係
員がやってきて、『英語は話せるか?』と聞かれたので、『ほんのちょっと』と
答えた。聞かれることに一生懸命答えていたが、係員は『あなたの説明はよく分
からない』などとぬかしやがる。最後には放免してくれたが、最後にはかなりム
カついていた(決して表情には出さなかったが)。
テロを心配しているのは理解できるが、そんなに外国人が信用できないなら鎖国
でもしていれば良い。イスラエルは、工業技術だけでなく、観光も国の目玉にす
ることを考えているようだが、今のような形態を取る限り観光客、少なくとも、
日本からの観光客が増えることはないだろうと思う。
- 免税店でおみやげ購入
なんとかセキュリティチェックを抜け、 British Airways のカウンタでチケット
を受け取る。出国手続きは 2 階のフロアで行うようだ。エスカレータを上がって
いくとカウンターが並んでいた。係官は男性だったが、パスポートを差し出した
ら、『どもありがと。よい旅をどうぞ。』と日本語で話し掛けてきた。『どうも
ありがとう。』と日本語で答えた。
パスポートに出国の印を貰い、無事イスラエル出国。 VAT 払い戻しのためのカ
ウンタを探すが、見当たらない。セキュリティチェックで疲れてしまったので、
それ以上探すことはしなかった。
Duty Free Shop で死海の石鹸なるものを 12 個購入した。妻と会社の女性陣へ
のおみやげである。その売場で試供品らしきものを大量に貰ってしまった。別に
こちらから要求したわけではないんだが、なぜか大量にくれた。謎である。
To Be Continued…
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