- いざ、リバティ島へ
朝食を終えてから一旦部屋に戻り支度をする。今日はニューヨーク観光をす
る。 8:00 にホテルを出発。ホテルの前に止まっていたタクシーに乗り込む。
ドライバーは年配の方だったが、『どこに行くんだい?』と聞かれたので、
『バッテリーパーク』と答えるが通じない。何度かやりとりしてようやく通
じた。どうやら発音が悪かったらしい。
タクシーは 7th Ave. を下っていたが、 W51St. 辺りから 1st Ave. の方に
向かって走り始めた。途中で下に向かっていくものと思っていたのだが、そ
のまま F.D.Roosebelt Dr. まで出てしまった。そこからそのままバッテリー
パークまで直行してしまった。この道順に、最初妻は遠回りされたと思って
いたようだが、実際に支払った金額は去年よりも安上がりだった。
- 今年はまだ人が少ない
バッテリーパークには 9:00 前に到着した。まずはフェリーのチケットを買
わなければならない。チケット売場はバッテリーパークの中の砦のような建
物の中にある。『自由の女神』のいるリバティ島と、入国管理事務所のあっ
たエリス島の双方に行けるチケットが大人 1 人 $7 。 3 人なので $21 とな
る。実は、ここで重要なものを入手しなければならなかったのだが、この時
点ではそのことに気付かなかった。
チケット売場を出て、船付き場へと向かう。去年より 1 時間早いためか、
ほとんど人は並んでいない。ちょうどフェリーが出たばかりだったようで、
次のフェリーまで 20 分ほど待たねばならない。
- 乗船
しばらく待っているとフェリーがやってきた。我々が乗り込むフェリーには
『MISS NEW YORK』という名前が付いていた。
MISS NEW YORK号
乗船待ちの乗客がそれほど多くないので余裕で乗ることができた。フェリー
の右弦前方に乗り込む。フェリーの入口では係員が乗客の人数をチェックし
ていた。当然定員以上の乗客は乗せないためであろう。
自分たちよりも後に乗り込んでくる乗客たちを見ていたら、中国人の団体客
がいた。ツアーコンダクターの女性が全員分のチケットを買ってきて、その
まま係員に手渡そうとしたが、『ちゃんと 1 人ずつチケットを持ってこい』
と追い返されてしまっていた。ツアコンさんは一所懸命チケットを配ってい
て、なんとか全員乗船できたようだ。
- 自由の女神が近付いてくる
しばらくすると出航となった。軽く汽笛を鳴らすと、近くにいた鳥が一斉に
飛び立った。
遠くに見えるリバティ島とエリス島(左)朝日を浴びる摩天楼(右)
船はゆっくりとしたスピードでリバティ島へ向かう。 1 年前に時間が足り
ず、対岸のバッテリーパークまでしか行けなかったことを思い出す。 1 年
かかったが、確実に自由の女神に近付いている。なんだか感慨深いものが
ある。そもそも、今回の旅行でニューヨークに寄り道したもの『リバティ
島に行きたい』というだけの理由である。
そうしている間にも船はリバティ島に近付いていく。リバティ島の桟橋は
バッテリーパークとは反対側にあるため、船は自由の女神の正面を通過す
ることになっていた。
正面から自由の女神を望む
リバティ島にはすでに多くの観光客がいるようだった。
- 自由の女神に登ることができない
やがて船はリバティ島の桟橋に接岸した。乗客がぞろぞろと降りていく。
この後、船はエリス島に向かった後バッテリーパークに戻るが、リバティ
島から帰る観光客の列もかなり長くなっていた。
まず最初に自由の女神の王冠のところまで登るべく、先に進んだ。国旗掲
揚台の先に入口があるのだが、入口のところに『チケットがないとダメ』
と書いてあった。桟橋からここまでの間にチケット販売所が見当たらな
かったので、 Information で聞いてみたところ、バッテリーパークでし
かチケットは購入できないとのことだった。『リバティ島では売ってない
のか?』と食い下がってはみたものの、返事は同じだった。
『一体何のためにここまで来たと思ってやがる!?』と日本語で言ってみて
も虚しいだけ。またしても宿題を残してしまった。
- リバティ島をぐるりと回る
せっかくここまで来たのだから、せめてリバティ島を 1 周まわることに
する。リバティ島はそんなに広い島ではなく、ゆっくり歩いても 15 分ほ
どで 1 周できてしまうのである。
マンハッタンをバックに
国旗掲揚台からはマンハッタンを望むことができる。ワールドトレードセ
ンターやエンパイア・ステート・ビルディングなどが見える。おそらく、
夜にここから見るマンハッタンはもの凄く綺麗なんだと思う。
自由の女神の前まで来ると王冠のところに人がいるのが分かる。なんだか
悔しい気持ちになってしまう。
正面から自由の女神を見上げる
観光客の中には日本人もいるようで、すれ違う時に日本語が聞こえたりす
る。正面で自由の女神を見上げていると、隣にいた親子連れからシャッター
を押して欲しいと頼まれた。いきなり日本語で話しかけてきたので我々が
日本人であることが分かっていたのだろう。
- 売店に寄る
20 分ほどでリバティ島を 1 周してしまった。桟橋の近くに売店などが
入った建物があったので、行ってみることにする。半分はハンバーガー
や飲み物を売っているスタンドがあり、残りの半分はお土産物が売られ
ていた。お土産物の中にはペン立てや帽子、 T シャツ、ボールペンなど
があった。その中に自由の女神の格好をしたテディ・ベアがあった。 $10
ほどだったので購入することにした。
- エリス島に渡る
売店を出てからエリス島に渡るために船に乗らなければならない。桟橋の
ところで次の船を待つ。ほどなくフェリーがやってきた。乗船を待ってい
る人が非常に多かった(ように思えた)ので、もう 1 便待たなければならな
いかと思っていたが、無事乗り込むことができた。今度はすぐ次のエリス
島で降りるので、乗船してすぐのフロアで立っていることにする。
リバティ島を出て 10 分ほどでエリス島に到着する。エリス島には入国審
査場だった建物を改築して移民やエリス島の歴史などを展示する博物館の
ようなものを作っている。
入国審査を行なっていた広間
ここには様々な国からやってきた人々の生活用品や衣服、パスポートなど
が展示されている。もちろん、日本人のものも多数展示されていた。その
当時は船しかない時代で、日本からニューヨークまでは 1 ヶ月以上か
かったという。時代の流れと技術の進歩を感じることができるところであ
る。
エリス島の建物の外観
全ての展示品をここに書き尽くすことはできないが、アメリカという国の
大部分の国民は、元を辿れば移民の血を受け継いでいるということを実感
させられる。
エリス島からフェリーに乗り再びバッテリーパークへと戻る。