海辺でリゾート!?
Vol.11
- 手書きのボーディングチケット
搭乗手続きを済ませ、荷物を預ける。ボーディングチケットを受け取って
驚いた。なんと手書きである。コンピューター全盛のこの時代に手書きの
ボーディングパスを受け取るとは思っても見なかった。しかし、エア・
ジャマイカもノーマン・マンレー空港でコンピューターを使っていないわ
けではなかった。実際、我々がチェックインしたカウンターにもコンピュー
ターは装備されていた。どういう理由で手書きのチケットになったのかは
分からない。
- 味のないサンドイッチ
搭乗手続きを済ませ、待合室に入って待つことにする。セキュリティチェッ
クを越えたところに待合室はあった。しかし、クーラーはなく大きな扇風
機が回っているだけだった。
とりあえず自分と妻は朝から何も食べていなかったので、何かお腹の中に
入れておきたかった。周囲を見回すと、軽食を売っているスタンドがあっ
た。メニューを見ると、サンドイッチが売られていたので、それを買うこ
とにした。残りのジャマイカドルと値段を見比べて、オーバーしないもの
を選んだ。ハムチーズサンドとツナサンドを 2 つ。それに飲み物。
お金は足りたのだが、サンドイッチには全く味がない。単にパンにツナや
ハムとチーズを挟んだだけ。マヨネーズすら付いていなかった。ジャマイ
カ人の味覚を疑ってしまった。だが、まずいといって捨てるわけにもいか
ず、なんとか食べてしまった。
- 機内に缶詰、 1 時間
しばらく待っていると、ボーディングチケットに書かれた時間通りに搭乗
が開始された。今回の機体はエアバス A310 で、機首に「Spirit of Negril」
と書かれていた。
エア・ジャマイカのすべての機体の機首の部分には「Spirit of なんとか」
といった感じでジャマイカの地名が入っている。今回の機体はネグリルら
しい。
往路はマイアミ出発が遅れ、キングストン到着も遅れたので心配していた
が、予定通りにボーディングが開始されたので、ニューヨーク到着も予定
通りになると胸をなで下ろしたが、それは非常に甘い考えであった。
座席に座ってからしばらくは起きていたが、疲れのためかいつのまにか寝
てしまっていた。次に目が覚めたら出発予定時刻を 15 分ほど過ぎていた。
「まぁ、 15 分くらいは仕方ないか」と思って再度寝入ってしまった。次
に目が覚めたらまだ飛行機は飛んでいなかった。そればかりか、空調も止
まっていた。時計に目をやると、 15:00 前だった。すでに出発予定時刻を
45 分回っている。事情を聞こうにも、視界に入る位置にはスチュワーデス
が一人もいない。
結局、 JM017 がノーマン・マンレー空港を離陸したのは予定より 1 時間
遅れの 15:15 であった。この時、もう二度とエア・ジャマイカには乗ら
ない決心をした。
- 機内食が出た
紆余曲折があったものの、なんとか離陸した JM017 便は JFK を目指して
飛行を続けていた。途中、機内食のサービスがあった。午後の便なので機
内食は出ないと思っていただけに、ちょっとうれしかった。思わぬところ
で食事にありつくことができた。
メインはチキンか魚の選択だったが、自分はチキンを選んだ。妻は前回の
チキンが非常に辛かったため、魚を選んでいた。実際にチキンを食べたが、
やっぱり辛かった。このような辛いチキンをジャーク・チキンと呼ぶらし
い。
- スカイマップがある
機内では最初に映画が上映されていた。特に見たくもなかったので寝てい
るか、本を読んでいるかのどちらかだったが、映画が終わったとき、 ANA
にもあるような、飛行機の現在位置を示すスカイマップ(エア・ジャマイカ
でもスカイマップと呼んでいるかは疑問だが、、、)が画面に表示された。
このようなサービス(になるのか?)は日本のエアライン特有のものだと思っ
ていたので、驚いてしまった。
- 警察官がいる
ようやく JFK に到着した。 JFK 到着は現地時間の 19:30 頃。しかし、ス
ポットに入るまでにかなりの時間を要した。事前の調査では、ターミナル 4
に到着するはずである。
飛行機を降りて、入国審査へと向かうが、飛行機を降りてすぐの通路に銃を
持った(当たり前か)警官がたくさん居た。「 1 列に並んで歩け」と指示を
受けた。その先には麻薬犬がいて、乗客の荷物をチェックしていた。やはり、
ジャマイカからの麻薬の流入にかなり神経をとがらせているのだろう。
- なんだか、見覚えがあるターミナル
通路を通って入国審査場に出た。なんだか見覚えがあるような気がする。今
回は、アメリカのパスポートを持っている乗客が多いせいか、外国人用の窓
口にはあまり人が並んでいなかった。すぐに自分たちの順番が回ってきた。
入国申請書を提出したが、 8/10 に一度アメリカに入国しているため、新規
に入国申請をする必要はないと言われた。パスポートのチェックだけで通過
となる。
荷物受け取り場に出ると、なぜか ANA の看板がある。さっきからどうも見
覚えがあると思っていたら、ここはターミナル 4 ではなく、ターミナル 3
だった。
- 荷物が出てくるか、、、
ジャマイカ入りしたときの事件があったので、 JFK でもちゃんと荷物が出
て来るかが不安だった。指定されたターンテーブルで荷物が出てくるのを
待った。荷物はどんどん出てくるのだが、肝心の自分たちの荷物が出てこな
い。おまけに、途中で何度もターンテーブルが止まってしまい、非常にヤキ
モキさせられた。
結局、すべての荷物が無事に出てきた。一安心である。荷物をすべて受け
取ったら税関に行く。特に申告するものはなかったが、係員から 2, 3 の質
問を受けてアメリカ入国を許された。
- 両替をどうする、、、
到着ロビーに出ると、出迎えの人と到着した人でごったがえしていた。最初
に自分たちが到着した時以上の人がいる。手持ちの米ドルがあまりなかった
ので、どこかで両替をしておきたかった。というのも、去年の経験から、ホ
テルでの両替はあまりレートが良くなかったのと、明日が日曜日で銀行が
やってないと思われたためである。
両替するのはいいが、肝心の両替所が見当たらない。到着ロビーのインフォ
メーションにいた係員に聞くと、 3 階にあるという。エレベーターで 3 階
まで行こうとするが、エレベーターに乗るための行列が出来ていて、なかな
か乗れない。ようやくエレベーターに乗って 3 階に上がるが、両替所が見当
たらない。空港での両替は諦めることにした。
- タクシーでホテルへ
再びエレベーターで 1 階まで下り、タクシー乗り場でタクシーを拾う。JFK
のタクシー乗り場には、「 TAXI DISPATCHER 」と書かれた黄色のジャケット
を着た係員に行き先を聞かれる。そうすると、乗り込むタクシーを指示され
るので、指定されたタクシーに乗り、目的地を告げると指定した場所に行って
くれる。
指定されたタクシーはフォードだった。まだ新車か、非常に新しいタクシー
である。行き先をシェラトン・マンハッタンと指定する。ターミナルを出て、
フリーウェイに入る。時間はすでに 20:30 を回っていたが車は混雑していた。
JFK からマンハッタンまで行くタクシーは $30 の均一料金になっており、メー
ターも使用しない。観光客が多いので、悪質なタクシーを排除するための制度
だと思われる。我々のような観光客にとってはありがたいが、タクシー運転手
にはあまり評判が良くないシステムだそうだ。
- 1年振りのマンハッタン
混雑している道を避けているようで、 JFK から Van Wyck Expwy. を通り、
Grand Central Pkwy. に入ってからラガーディア空港の横を通り、Triborough
Bridge を通る。この橋は有料道路になっているようで、通行料が $3.50 かか
る。その後、 F.D.Roosebelt Dr. に入り、 W57St. の辺りでマンハッタンに
入る。
途中、ちょっとだけマンハッタンの夜景が見えた。エンパイア・ステート・ビ
ルディングやクライスラー・ビルが見えた。実際に見るのは 2 回目だが、非
常に綺麗な夜景だと思う。いつまでも見ていたいという気持ちになる。
- シェラトン・マンハッタン
今回の宿、 Sheraton Manhattan Hotel は 7th Ave. 沿いにあり、 W52St. と
W51St. の間にある。通りを挟んだ向かいにはホイットニー美術館がある。去
年泊まったパーク・セントラル・ホテルとはそれほど離れていない距離にある。
マンハッタンのど真ん中(になるのか分からないが)にある。
ホテルの前でタクシーを降りる。運転手に JFK で荷物を運んでもらっていた
ので、運賃とチップ込みで $35 を渡した。そのせいかどうか分からないが、
運転手の機嫌が急に良くなったように見えた。トランクの荷物を全て下ろして
くれた。ホテルのドアボーイがちょうど他のお客の荷物を運んでいたので、自
分たちで荷物を運ぶ。フロントには日本人がいたのだが、ちょうど他のお客さ
んを接客していて、自分たちの相手は白人のお姉さんだった。必要事項を聞か
れ、鍵を受け取る。荷物は係員が運んでくれるので、自分たちは先に部屋に上
がる。
- 去年より全然いいじゃん!
部屋は 917 号室。 7th Ave. に面しており、窓の外には通りを行き交う車や人
が見える。ベッドは 2 つしかなかったが、水回りも綺麗だし設備も整っていた。
去年のホテルよりは数倍良い。部屋に入ってすぐ後に荷物を係員が荷物を運ん
できてくれた。 3 つの荷物を運んでもらったので、チップを $3 渡す。
部屋の模様
部屋でくつろぐ。窓の向こうは 7th Ave.
- 夕食はどうしよう
なんとかホテルに入ることが出来た。夕食をどうするか悩む。ホテルのレスト
ランもあるが、ステーキハウスなのでちょっと胃にもたれそうな気がした。食
べに出ることも考えたが、 22:00 を回っていたのであまり出歩きたくはない。
いろいろと悩んだが、近所にあるマクドナルドに買い物に行くことにした。
"近所にあるマクドナルド" とは、去年英語が通じなかったいわく付きのマクド
ナルドである。ある意味で雪辱戦である。(笑)
今回も Extra Value Meal にした。いろいろとあるが、これが一番簡単だし、
セットなので最低限必要なものは揃っているからである。さて、 1 年ぶり(ひ
つこい)のマクドナルドである。すでに 22:00 を回っているというのに、店内
にはかなりの客がいた。今回はセットを 3 つオーダーする。飲み物を指定して
おしまい。飲み物と袋が 2 つ出てきたので、持ち運び用に大きな袋をもらっ
た。
ホテルに戻って 3 人でマクドナルドを食べる。単なるハンバーガーとポテト
だが空腹を満たすには充分である。今日は移動の疲れもあったので、ハンバー
ガーを食べて寝る。明日はニューヨーク観光である。
- Continental Breakfast
朝は目覚しのお世話になる。 6:30 起床。だが、前日までの疲れのためか、
ベッドの中でウダウダしていたら 7:00 近くになってしまった。いつものよ
うにシャワーを浴びて着替えを済ませる。
今回の朝食は Continental Breakfast と呼ばれる種類のもので、コーヒーや
紅茶にパンがついているだけらしい。よくあるような、スクランブルエッグ
にベーコン、ソーセージという朝食は American Breakfast と呼ぶ。
さて、朝食。ホテルの 5 階にあるラウンジが朝食会場になっていた。朝食
の内容にはあまり期待をしていなかったのだが、パンの種類も 6 種類くら
いあり、季節の果物も豊富に置いてあった。ジュースも 3 種類あり、ヨー
グルトまである。十分に満足できる内容であった。
To be continued...
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