妹のアパートに戻ると、妹が夕食の準備を始めた。その間、我々はやるこ とがなくなってしまった。母や妻が手伝おうかと言ったが、何もやること はないらしい。それならなおさら自分にはやることがない。あまりにも暇 なので、妹のアパートにある扇風機を修理することにした。この扇風機は まわしても風が全く来ず、電気代を無駄に消費する代物だった。
まず、扇風機がホコリまみれだったので掃除をすることにした。最初は一 人でやっていたが、最終的には妻も母も作業に加わってしまった。外枠を 外して羽根を取ろうとしたが、元々付いていた羽根ではないものを無理矢 理ねじ込んでいるらしく、簡単に取れそうにないので、そのままの状態で 掃除をすることにした。
30 分ほどかけて掃除をすると、ちゃんと風が来るようになった。修理と呼 べるほどの作業はしてないが、風が来ない原因は掃除をしていないこと だったようだ。そのことを妹に告げると、「ちゃんと掃除はした」と反論 された。どうも、彼女は納得していないようだ。
目が覚めるとほとんど夕食が完成していた。ささやかだが、ジャマイカ最 後の夜の夕食会である。
手前の皿がアキー&ソルトフィッシュ(左)奥の皿がブレッドフルーツ(右)
アキーは最初に煮てから野菜や魚と炒めるらしいが、見た目はスクランブ ルエッグのようだった。特に味もない。だが、ソルトフィッシュ(日本で言 うところの、塩鱈である)の塩味が効いているので非常に美味しい。特に、 ご飯の上に載せて一緒に食べると最高である。ブレッドフルーツも一度煮 てから炒めるらしいが、さつまいもみたいで美味しい。スモークチキンも なかなかいける。ジャマイカン・トラディショナル・ディッシュを存分に 堪能することができた。
ライスの上にアキー & ソルトフィッシュを乗せて食べる
ジャマイカ料理を十分に堪能した後
21:00 にいつものようにキースが迎えに来てくれた。自分と妻はホテルに 移動する。今日の宿もヒルトン・ジャマイカである。
部屋には書斎のような机がある
自分(左)と妻(右)
ホテルにチェックインすると、今回は本館(と呼んでいるかどうかは疑問だ
が、、、)の 11 階の部屋だった。前回泊まったゲストルームよりも部屋が
良かった。それはいいのだが、金曜日の夜なのでプールサイドではバンド
が出て歌手(か何かは分からないが)が歌っていた。かなり盛り上がってい
る。すぐに寝るつもりはなかったが、いつまで続くのか分からない。夜中
まで盛り上がるというのは勘弁して欲しい。
しばらくは荷物の整理をしたり、ノートパソコンで遊んだりしていたが、
23:30 頃には静かになった。これでゆっくり眠れる。
翌朝、 7:00 頃目が覚める。今日は 11:00 過ぎにはキースのタクシーで 妹と母がホテルに迎えに来ることになっている。あまりゆっくりはできな い。いつものようにシャワーを浴びる。体を起こしてから荷物の整理をす る。今日はニューヨークまでの移動となる。
キングストンは晴れていた。 CNN の天気予報ではニューヨーク辺りはな んとか晴れる予報だった。移動だけとはいえ、雨が降るのはなんとなく嫌 だったので、ちょっと安心する。
部屋から見える景色(海側を見たところ)
部屋から見える景色(正面)
部屋から見える景色(ブルーマウンテン山脈側)
11:00 過ぎにキースのタクシーで妹と母がやってきた。昨夜はかなり暑かっ たらしく、母はあまり眠れなかったらしい。荷物を積み込み、ノーマン・ マンレー国際空港へ向けて出発。
ジャマイカ到着日に通ったのと同じであろう道を通って空港まで向かう。 妹が「綺麗なのは夜だけ」と言っていたが、実際に昼間に通ってみるとあ まり綺麗ではなかった。気温も上がっているせいか、ところどころでちょっ と臭いが気になるところもあった。
20 分も走ると空港に到着した。移動の時には必ずお世話になったキースと お別れである。同時に、妹ともここでお別れとなる。エア・ジャマイカの ターミナル前でタクシーを降り、お別れした。
ターミナルに到着したものの、時間が早すぎるのか自分たちが使用する便 名が表示されていない。しばらく待っていると JM017 便のチェックイン カウンターが表示されたので、そこに並ぶ。ところが、こちらが並んでい るにも関わらず、右から左から人がずらずら集まってくる。白人はちゃん と自分たちの後ろに並んでくれるのだが、ジャマイカ人はおかまいなしに 勝手に列を作っていく。結局、どこが列なのか、分からなくなってしまっ た。ジャマイカ人の辞書には「順番」という言葉はないのかもしれない。
唯一救いだったのは、エア・ジャマイカの地上職員がちゃんと見ていたら しく、空いたカウンターに自分たちを呼んでくれた。そこに並んでいた女 性はその職員に文句を言っていたが、、、