海辺でリゾート!?
Vol.9
- 空模様が怪しいが、、、
ビーチにいる頃から空模様が怪しくなってきた。沖の方では間違いなく雨
が降っている。日焼けをしたかったが、曇ってきたので日焼けどころでは
ない。夕食の時間が近くなったので、部屋に戻ることにする。
部屋に戻る際に、ホテルの従業員に今日の夕食の会場を聞いてみたが、天
候が怪しいので屋内になるかもしれないとのことだった。とりあえず、水
着から着替えなければならないので部屋に戻る。
部屋に戻りシャワーを浴びてから夕食会場に向かう。外はまだ明るい。
ちょうど陽が沈んだ頃のようだ。結局、夕食を食べる座席は屋外に用意さ
れるが、食事は屋内に用意されていた。天候の急変を考えてのことなのだ
ろう。今日の夕食もメインが 3 種類とスープ、サラダ、パン、デザート、
飲み物がある。メインを 3 種類とも貰い、スープ、サラダを食べる。こ
れだけで十分お腹一杯になってしまったので、今日はデザートは取らな
かった。
- また別のクルーズ船が、、、
朝 6:30 頃に目が覚めた。部屋の外から海を見るとまた別のクルーズ船が
寄港していた。後から分かったことだが、寄港していたのは Carnival
Destiney 号というパナマ船籍の船で、マイアミを起点にカリブ海やメキシ
コ湾をクルーズしているらしい。
まだ人がいないうちに海の写真を撮りたかったので、トコトコ歩いて海ま
で行く。ほとんど人がいないが、すでに日差しは強く、今日も暑い一日に
なることを予感させる。
ビーチから海を望む
- 朝からビーチでスイミング
写真を撮っていたら、妹と母がビーチに現れた。昨夜、朝から泳ぐと言っ
ていたのだが、早くもやってきたらしい。自分も部屋に戻って水着に着替
える。朝の海は海水があまり温められていないので、浸かっていても気持
ちが良い。それに、最近あまり体を動かしていなかったので、ちょっと泳
いでカロリーを消費しなければ大変なことになってしまう。
とはいえ、ちょうど引き潮になっているらしく、昨日より浅い。あまり泳
いだという気持ちになれないが、いたしかたない。泳いだあと、波打ち際
で座っていると、ジャマイカ人が声をかけてきた。ジェットスキーに乗ら
ないかと言われたが、今日帰るのでやらないと答えた。
- やることがない
お土産は昨日買ってしまったし、泳ぐ気もあまりなかったので、やること
がなくなってしまった。キースは 14:00 にホテルに迎えに来てくれるこ
とになっているので、それまで暇になってしまった。街に出てもタクシー
か、(失礼な言い方だが)いかにも胡散臭そうなジャマイカ人が声をかけて
くるだけなので、それもうざい。部屋でじっとしていることにした。部屋
で CNN を見ていたが、案の定寝てしまった。妻は昨日かった絵葉書を書い
ていたようだ。
12:00 になって、妹と母の部屋はチェックアウトしなければならなかった
ので、荷物を自分たちの部屋に持ってきた。しばらく話しをしていたら、
13:00 が近くなったので、荷物をまとめてチェックアウトする。大きな荷
物はそのままフロントの近くに置いておき、ランチに行く。
- そうか、今日は金曜日だ
ダイニングに行くと、やたらに人がいた。どこから湧いてきたかと思うほ
どである。おかげで席がなかなか見つからなかった。しばらく見渡してい
ると、 4 人掛けのテーブルが見つかった。が、このテーブルは我々が食事
を取りに行っている間に他人が座っていた。なんとか他のテーブルを見つ
け、やっと食事となった。
しかし、なんでここまで人が増えたのだろうか。よくよく考えてみると、
今日は金曜日だった。ということは、みんなリゾートを楽しみに来る。だ
から、いきなり人が増えたようだ。さらに、ホテルによっては宿泊はなし
だが、食事や飲み物は自由に取れるというサービスをやっているようで、
それを利用している人もいるらしかった。
- ホテルの周囲を散策
出発まで多少余裕があったので、ホテルの周囲を散策する。しかし、日差
しがかなり強くなっている。ジリジリと焼かれるような感覚を覚える。
せっかくなので、ホテルの建物とパパイヤの木に実がなっていたので、
デジカメに収めておいた。
ホテルの建物とパパイヤの実
- シダの森
14:00 過ぎにキースが迎えに来てくれた。キングストンは今日も暑いそう
だ。それを聞いたら、戻るのが嫌になった。車もちゃんと修理したらしい。
荷物を積み込んで出発する。
今度はオーチョ・リオスからモニーグを通り、スパニッシュ・タウンを抜
け、キングストンに戻る道を使う。途中のモニーグには妹と同期の隊員が
いるらしく、ちょっと寄り道するとのことだ。
オーチョ・リオスを出発してすぐは大昔は川だったところを通る。道の両
側には一面にシダが覆い茂っており、独特の雰囲気を出していた。たしか
に、道の両側の岩の侵食具合を見ても、確かに川が流れていたであろうこ
とが推測される。
- モニーグ
峠を登り切るとシダの森が終わった。途端に、一気に田舎の風景に変わっ
てしまった。ほんの数十分前まで自分がオーチョ・リオスにいたことが信
じられなくなる。目の前に大型のバスがいた。これはキングストンまで行
くらしい。バスは下り坂や平地では狂ったように飛ばしているが、登り坂
になると一気に遅くなってしまう。そのため、後ろに詰まってしまうのだ。
日本のように登坂車線などないので、ひどい場合は 20 台ほどの車の行列
がバスの後ろにできてしまう。
そうこうしているうちにモニーグに到着した。街道沿いにカレッジスクー
ルがあり、妹の友人はそこに派遣されているらしい。街道沿いにとても入
口とは思えないような入口(変な日本語だ)があり、そこから急な坂を登っ
ていくと教員用の宿舎があった。そこに友人がいた。
この友人のところにも日本から遊びに来ている人がいたようだ。妹は関西
人に会うといきなり関西弁に変わってしまうので、驚かされる。奴は博多
弁、関西弁、英語の 3 ヶ国語を操る。 5 分ほど立ち話をした後、タクシー
に戻る。
- アキーを買う
途中で、キースがアキーという植物の実を買ってくれるという。これは、
アキー&ソルトフィッシュという料理を作るときに使うらしい。このアキー
はジャマイカのガイドブックにも載っている有名な植物だが、カリブ海沿
岸諸国のどこにでもあるらしいが、食べるのはジャマイカだけらしい。
キースが途中の露店に車を止めてアキーを買おうとするが、自分たち観光
客が乗っているのが分かったせいか、異常に高い値段をふっかけられた。
キースも交渉していたが、折り合いが付かないようで、あっさりさような
らとなった。
さらに進んで別の露店でアキーを購入した。交渉の場面は見ることができ
なかったが、キースがアキーを購入してきたところを見ると、希望通りの
値段だったようだ。このアキーを使って今晩は妹がアキー&ソルトフィッ
シュを作ってくれるらしい。
- 喧騒の中に戻ってきた
山を下りてスパニッシュ・タウンまで戻ってくるとかなり騒がしくなって
きた。車と人が多くなってくる。スパニッシュ・タウンを過ぎて道が二車
線になると、車も多くなり、運転も荒くなってくるのが分かる。また、あ
の喧騒の中に戻ってきてしまった。
キースは裏道を使ったようで、あまり渋滞にはまることなく妹のアパート
まで戻ってきた。 17:00 前に到着したので、ざっと 2.5 時間くらいかかっ
ただろうか。事故もなく無事にキングストンまで戻ってくることができた。
キースに感謝。
- 夕食の買い出し
今日の夕食は妹の手料理にすることが決まった。最後の晩餐にジャマイカ
ン・トラディショナル・ディッシュを食べることになった。そのためには
まず買い物に行かねばならない。
全員で近所のスーパーに買い出しに行く。メインはアキー&ソルトフィッ
シュ。それにご飯が付くことまでは決まった。残りをどうするかが問題で
あった。我々は現地の状況をまったく知らないので、全て妹に任せること
にした。
自分と妻はスーパーに入るとまず価格調査を始めてしまった。日本より若
干安いか、同等の値段で野菜が売られていた。この国の経済状態を考えれ
ば、決して正常なこととは思えない。
売り場をうろうろしていたら、日清のカップヌードルを見つけた。妹に聞
いたところ、これはアメリカ版のカップヌードルで日本で売られているも
のとは味が違うとのことだった。非常に興味があったので、ビーフ味のも
のを一つ購入することにした。
買い出しの結果、本日のメニューはアキー&ソルトフィッシュと、スモー
クチキン、ブレッドフルーツ、ご飯となった。デザートにアイスクリーム
が付くらしい。
To be continued...
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