- 寒い、寒い、寒い、、、
7分ほどで標高3000mの千畳敷カールに到着した。気温は氷点下4度
らしいが、風が強いため体感温度はさらに低い。通路を歩いていくと、ホ
テル千畳敷のフロントがあった。奥の方には食堂があり、手前には自動販
売機などが並べられている。出口から外に出てみると、ものすごく寒い。
一面、雪に覆われている、まさに冬山の世界である。
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一面、真っ白け |
山小屋から出たところにちょっとした広場があり、そこではこれから冬山
登山をする人たちが準備をしていた。また、社もある。登山者が安全を祈願
していた。
- 周囲を散策する
せっかく上まで上がってきたので周囲を散策してみることにした。とはいえ、
山小屋からちょっとでも離れればそこは冬山である。無茶をすると本当に遭難
するので、あまり遠くには行かず、ほどほどの距離でやめることにする。
登っていく途中に、山岳写真を撮っているらしき人がいた。かなり長い時間そ
こに居たようだ。冬山登山をするかのような重装備をしていた。
しばらく登っていくと、平になっているところがあり、見晴らしが良くなって
いるところがあった。そこで休憩する。
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木も雪だらけ |
北アルプス |
下界を臨む |
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パウダースノー |
真上を見る |
下っていくロープウェイ |
周囲にも同じような人がいたので、写真を撮ってもらった。この写真が今年
の我が家の年賀状を飾ることになる予定である。
積もっている雪を触ってみたが、さらさらのパウダースノーだった。水分を
あまり含んでいないのか、触っていてもベタベタせず気持ちが良い。
10分ほど写真を撮ったりして遊んでいたが、いい加減体が冷えてきたので
山小屋のあるところまで降りることにする。登りはスイスイ行けるが、下り
は一歩間違うと滑落してしまうので注意する。急な斜面のところは歩くより
滑べり降りた方が早そうだったので、一気に滑べり降りた。
- 千畳敷カール
なんとか山小屋の前まで戻ってきた。目の前にある千畳敷カールを見てみる
と、黒い物体が動いていた。よ〜く見てみると、人間だった。千畳敷カール
から山頂に登る道があるが、そこにも人がいた。夏場なら普通に登ることが
できるらしいのだが、冬山で何の装備もなしに登っていくと命を落すことに
なりかねないので、山頂に行くのは諦めることにする。
- 山小屋で休憩
周囲を散策し終ったので、山小屋の中に入る。暖房が効いていて非常に暖か
い。ちょうど12時だったので、ここで食事を取ろうかとも思ったが、下界
に降りてからにする。ただ、あまりにも寒かったので、軽く食べられるもの
はないかと探していたら、売店で五平餅が売られていたのでそれを買う。飲
み物はホットの十六茶である。これでなんとか生き返った。
売店ではおみあげ物なども売っていたので、ぐるりと回ってみた。お菓子類
やキーホルダーなどがあった。特にめぼしいものもなかったので何も買わな
かった。
売店も一回りしてしまうと何もすることがなくなってしまった。外の天気も
崩れそうな感じだったので、山を降りることにする。ロープウェイ乗り場で
は、下りのロープウェイを待つ人たちの行列ができていたが、1便待っただ
けで乗ることができた。
今回は行きほどは人が乗っておらず、すし詰め状態ではなかった。そのため、
左右の景色をある程度は自由に見ることができた。
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絶壁にできたつらら |
- バス待ち行列
ロープウェイを降りると、バスを待つ人たちの長い行列ができていた。間も
なくバスがやってきたが、とても全員が乗れそうには思えない。しかも、
ちょうど自分たちの辺りが乗れるかどうかの瀬戸際になりそうな気配だった。
ぞろぞろの乗り込む人たちの進み方がだんだん遅くなってきた。予想通り自分
たちのちょっと前でギリギリになってしまった。次のバスの予定を係員の人に
聞いてみると、20分後だという。ちょっと考えたが、次のバスを待つことに
した。
下に降りてくると、雪が降り始めていた。山頂の方を見てみると、黒い曇に覆
われている。山の天気は変わり易いというが、ほんの1時間前までは快晴だっ
ただけに、改めてその言葉を実感してしまった。
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雪が降り始めた |
- 下界に戻る
しばらくすると、次のバスが登ってきた。しかし、乗客を降ろすと広場の真中
で運転手が休憩を始めてしまった。バスを待っている人たちから『バスに乗せ
て欲しいなぁ』という声が出始めると、係員がバスに歩み寄り、運転手と何事
か話していたが、結局そのままとなった。
それでも、予定よりは早めにバスが動き出した。ようやくバスに乗り込むこと
ができた。行きは最後尾だったので、今回は前の方に座ることにした。雪が降
る道を下り始める。一番前で見ていると、迫力も倍増すると共に、運転手の技
量に驚かされる。ギリギリのところをうまくコントロールしている。慣れもあ
るのだろうが、大型二種免許保持者は伊達ではない。
- 昼ご飯にしよう
下界に降りてきたら、お腹が空いていたので、駐車場の隣にあるお食事処に入
ることにする。お昼時は過ぎていたものの、中は満員だった。他に食事ができ
そうなところもなかったので、待つことにする。
しばらく待っていると、席が空いたので案内される。合い席だが、贅沢を言っ
ている場合ではない。店に入る前から注文するメニューは決まっている。ここ
駒ヶ根は『ソースカツ丼』が有名なのである。当然、この店にもソースカツ丼
がある。一度食べてみたいと思っていたので、それをオーダーする。嫁さんは
山菜そばをオーダーした。
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ソースカツ丼 |
ソースカツ丼はご飯の上にキャベツの線切りを乗せ、その上にトンカツを乗せ
たものにソースをかけている。かなりボリュームがあり、ドンブリのフタが閉
まらないほどである。食べてみると、ソースが染みたカツとキャベツ、ご飯が
絶妙な感じでミックスされていて、非常に美味しい。
To be continued…