F1観戦日記
その1
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- プロローグ
今年は鈴鹿に行けるかどうかが非常に怪しい状態だった。自分がやっている
仕事の山場がちょうどF1開催時期とバッティングすることが分かったのが
9月中頃。そのため、F1前の2週間はそれこそ休日なし、毎日午前様で仕
事をこなした。ここでの無理が後々影響するが、この時はそのようなことに
気がつくはずもない。ただ、F1観戦に行くために仕事をこなしているよう
なものである。
- 出発当日
17時を回った時点ですでに仕事をやめ、引き継ぎのための資料を作ってい
た。18時から状況報告のための打ち合せを行ない、終了と同時に退社する。
下手に長居をして、新たな仕事を申しつけられてしまうと、それこそ目も当
てられないからである。
速攻で事務所を出て、自宅に帰る。それまで午前様の毎日だったので、鈴鹿
に行く準備が全くできていない。帰宅すると、妻がある程度必要なものを準
備しておいてくれた。ありたがい。ストップウォッチや、カメラ、タープな
ど必要なものを準備する。
- 買いだし
予定より30分くらい遅れてIさんが迎えに来てくれた。今回も我々の足と
なり、宿泊場所ともなるオデッセイのオーナーである。自分の荷物を積み込
み、いざ出発。まずは、ミネラルウォーターを買うために近所のスーパーに
行く。たまたま2L×6本で699円という破格のミネラルウォーターを見
つけたので、それを買う。それ以外にもお菓子を少々。
- 六郷へ
次に、大学時代の同期であるKを迎えに行く。今回、直前になってチケット
が1枚余ってしまったために声をかけてみたが、ちょうど予定が空いていた
らしく、一緒に行くことになった。
途中で渋滞が心配されたが、全く渋滞することなく六郷にあるKの会社の寮
に到着した。Kは我々と同じ電気労連系の会社だが、非常に綺麗な寮に住ん
でいた。羨ましい、、、
しばらく待っているとKが出てきた。Kの荷物を積み込んで出発する。目指
すは、東名高速である。
- 最後の晩餐!?
渋滞が全くないことが分かっていたので、東名川崎ICではなく、東名横浜
青葉ICを目指すことにする。たった1つの違いだが、多少は料金に違いが
出るかも知れない。
横浜青葉ICまでは全く渋滞せずに到達することができた。自宅を出発した
時は当初の予定より1時間ほど遅れていたが、その遅れを取り戻してしまっ
ていた。東名に入ると、Yさん夫妻と待ち合わせをしている海老名SAを目
指す。
21時30分頃に海老名SAに到着。予想に反して駐車場はがらがらだった。
まぁ、平日の21時過ぎに高速道路のSAの駐車場が満車になってしまうと
いうことは考え辛いものだが、、、
クルマを止めてレストランに入る。3人ともまだ夕食を食べていなかった。
某ファミレスと中華のレストランがあったが、ファミレスの方に入ることに
する。今年はこれが最後のまともな食事になるのだろうか、、、
席に案内されたところでYさんに電話を入れてみる。出発が遅れたものの、
渋滞もなく順調に進んでいるようだ。レストランで食事中であることを告げ、
電話を切る。
- トラックが多い
食事を終えて売店をぶらぶらしていたら、Yさん夫妻がやってきた。Yさん
は風呂上がりらしく、単パン姿になっている。KとYさんは初対面なので、
お互いを紹介する。挨拶もそこそこに出発することにした。目指すは約100
km先の富士川SAである。
東名は混雑というほどではないが、そこそこにクルマが走っている。やはり
トラックが多い。黒猫だったり、ぺりかんだったり、小熊だったりする。
トラックよりも速いペースで走っていると、一定の周期でトラックのコンボイ
にぶつかる。様々な会社のトラックがコンボイを組んで走っているの姿は凄
みがある。
- うなぎボーンを買っておけ
富士川SAでしばらく休憩し、次は浜名湖SAを目指す。クルマは順調に流
れているものの、それまでの午前様が響いたようで、かなり眠気に襲われる
ようになった。なんとか頑張ってみたものの、掛川を過ぎた辺りで限界を越
えてしまった。一番近いPAに入り、Iさんに運転を交替してもらった。ク
ルマは無事浜名湖SAに到着した。
ここで重要なものを入手しなければならない。『うなぎボーン』である。こ
れは、うなぎの骨を醤油で味付けし、乾燥させたもののようだ。詳しい製法
は知らない。この『うなぎボーン』、知り合いのHさんの大好物で、浜名湖
SAを通過することが分かると必ず『おみあげにうなぎボーン』と言われて
しまう。『帰りも同じ道を通るのだから、帰りに買えば良い。』と思うが、
予定は未定なので、立ち寄った時に購入しておく。
- ここはどこ?
30分ほど休憩し、再びスタート。今度は東名阪道の入口である、名古屋西
料金所が目的地となる。ここから先もIさんの運転となったので、自分はリ
アシートで眠っていた。
どれくらい走ったのだろうか、助手席のKが呼ぶ声で目が覚めた。クルマは
どこかのPAで止まっている。周囲を見るがどこだか分からない。話しを聞
くと、名古屋JCTで名古屋都市高速に入らなければならないのに、そのま
ま東名を進んでしまったらしい。Iさんから『どうしよう?』と言われたも
のの、寝起きで頭がぼーっとしているため適切な答えが出てこない。
KがPAの中に止まっていたトラックの運ちゃんから情報を仕入れて来たよ
うで、そのまま進んで次の春日井ICで降りて下道を通れば名古屋高速に合
流できるらしい。
- 60分のロスタイム
そうと分かれば出発する。Yさんには携帯で電話を入れ、事情を説明する。
そのため、次の待ち合わせポイントを東名阪の入口ではなく御在所SAに
変更してもらう。
我々はすぐに出発する。次の春日井ICで東名を降り、一般道を走る。IC
を出たところにある道をずーっとまっすぐ進んでいくと名古屋都市高速が
見えてきた。そのまま勝川第二ICから名古屋都市高速に入る。やっと本来
進むべき道に戻ることができた。そのまま東名阪に入り、御在所SAに到着
する。予定より60分ほどロスしてしまった。
- 朝ご飯を買う
御在所SAを出発し、鈴鹿ICを目指す。ここからはIさんに変わって再び
自分が運転を担当する。クルマはほとんど走っていない。いつもなら同じ目
的地を目指すクルマが数台走っているのだが、今年はあまり見かけないよう
な気がする。
鈴鹿ICを出て、R20に行く途中のコンビニで例年通り朝ご飯を買う。
今年立ち寄ったのはサンクスだが、昔はここの駐車場は非常に狭かったのだ
が、いつの間にか駐車場が拡張されていて、10台ほどクルマが止められる
ようになっていた。
R20に出たところにあるGSでガソリンを補給しておく。ここで補給して
おかないと駐車場内でエンジンをかけたりすることができなくなってしまう。
- すでに並んでいるぞ
鈴鹿市内を通るが、あまりそれらしいクルマを見かけない。時間が早いせい
もあるのかもしれないが、どうも自分たちと同類を見かけないというのは寂
しい。もしかすると、駐車場もあまり並んでないのかもしれないという淡い
期待を抱く。
市街地を過ぎ、坂道を登った先にスポーツセンターがある。しかし、この
時点(AM3:30)ですでに20台以上のクルマが並んでいる。その列は
サーキット前の交差点を折れて並んでいた。反対車線には、南コースの駐車
場に行くと思われるクルマが長蛇の列を為している。なんとか途中でUター
ンし、スポーツセンターへの列の最後に付けた。
ちょうど、アルバイトらしき人が交通整理をしていたので、『この列はス
ポーツセンターに入るために並んでいるんですよね?』と確認したら、
『このクルマは単に止まっているだけだから先に進んで下さい』と答えた。
『冗談じゃねぇ』と内心思ったのでそのまま居座る。
スポーツセンターのゲートオープンはAM4:00の予定なので、それま
ではしばらく車中で待つことにする。
- 寝たら死ぬぞ〜
4:20をちょっと回った辺りで動きがあった。前のクルマが進み始めた。
ところが直前のクルマが動いてくれない。どうもドライバーが寝ているよう
だったので、窓を叩いて起こす。途中、何台か止まっているクルマがあった。
エンジンはかかっているようなので、ドライバーは中で気持ち良く熟睡して
いるのだろう。気の毒だがどうしようもない。そんなクルマが数台止まって
いた。夜が明けた時にはすでにいなくなっていたので、最終的にどうなった
のかは分からない。
- 場所を確保しろ
続々とスポーツセンターの中にクルマが入っていく。やがて自分たちの順番
となる。3日間で5000円。タープを広げやすい場所を確保したかったの
でざっと見回してみた。ちょうど入口のところに2台分の場所があったので、
そこに止めることにした。係員は前の方で手招きしていたが、完全に無視し
てしまった。
クルマを止めてからタープを張る。2台のクルマの屋根と間のスペースを使っ
て居住空間を作る。これで雨が降っても安心だろう。タープを設営したとこ
ろで仮眠を取ることにする。
To be continued…
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