F1観戦日記
その2
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- 快調な目覚め!?
7:30頃に目が覚める。2、3時間しか寝ていないがそれなりに元気で
ある。天気予報通り晴れている。鈴鹿で雨に降られると最悪なのでこの天
気が3日間続くことを祈る。
IさんとKはまだ寝ているので、クルマの外で行き交う人を観察しながら
朝食を食べる。そうこうしている間にもクルマはどんどん入ってくる。ス
ポーツセンターはクルマの出し入れができないので、入口で説明を受けて
そのままUターンするクルマもいた。
朝食が終ったら、ノートパソコンと携帯電話を使ってメールを読んだ。私
用のアドレスにも、公用のアドレスにも重大事件が発生したという会社か
らのメールは来ていなかった。
- フリー走行を観戦しに行く
何度かクルマの外と中を出入りしていたので、Iさんが起きてしまった。
しばらくクルマの外でIさんと雑談をする。
今日のフリー走行は11:00からなので、身支度や移動時間も考慮して
9:00過ぎにKを起こす。Kは移動中はずっと起きていたので非常に眠
そうだ。『寝ててもいいけど』と言ったら、『行く』と言われた。そりゃ
そうだ。
メインゲートまでの道には相変わらずダフ屋がいる。毎年同じ顔である。
彼らを見ると『今年も鈴鹿までやってきたなぁ』と感じるようになってし
まった。メインゲート手前の出店でオフィシャルプログラムを購入し、中
に入る。結構混雑している。気のせいかもしれないが、赤ちゃんを連れた
夫婦が非常に増えたような気がした。ベビーカーを押している人が結構多
い。F1ファンもそのような年代になってきたということだろうか。
- 今年も買うぜ、クレデンシャルケース
スタンドまでの道すがら、毎年購入しているクレデンシャルケースをどれ
にするか見て回る。しかし、鈴鹿で売られているほとんどの銘柄は買って
しまっており、自分が持っていないものを見つけるのが大変である。どれ
にしようかと迷ったが、今年はベネトンにした。
- B2スタンドOブロック
今年の指定席はB2のOブロックというところになっている。チケットに
は『最終コーナーシケイン寄りスタンド』と書かれている。正面ゲートか
ら左に曲がり、坂道を登っていく。B1を過ぎ、さらに登っていくとB2
スタンドとなる。入口を探してみると、グッズ屋の間から入っていかなけ
ればならないようだ。スタンドはかなり高い。入口で係員にチケットを見
せ、階段を登っていく。
まずは自分たちの席を探す。番号からすると上部の方にあるようだ。さら
にスタンドの中を上がっていくと通路を挟んだ両側になるようだ。スタンド
の最上段からは5つほど下になる。
席からコースを見てみると、130Rからシケイン〜メインストレート〜
1コーナー〜2コーナーまでと逆バンク出口〜ダンロップ〜デグナーの入
口まで見える。東コースで唯一見えないのがS字と逆バンクだけである。
今回も含めて5回目のF1観戦だが、最も条件の良い座席である。目の前
にフェンスなどもないので、写真を取るのにも好都合である。
- フリー走行、開始
しばらくするとフリー走行が始まった。フリー走行開始5分前くらいに、
まず最初に虎之介がピットロードに出てきた。11:00になるとフリー
走行が始まった。F1のエキゾーストが鈴鹿に轟き渡ると、『今年もF1
にやって来たぁ〜』と思う。
まずは各チームともチェックのために1周したらすぐにピットに戻ってし
まう。その中で唯一スチュワートのルーベンス・バリチェロだけはメイン
ストレートを通過していった。数周回るとバリチェロもチェックのために
ピットインしてしまった。しばらくはコース上はとても静かになってしまっ
た。
- 上位チームと下位チームの差
しばらくするとチェックを終えたマシンが続々とコースインしてくる。今
度はセットアップを行なうために各車とも周回を重ねるようになってきた。
写真を取りつつ、最終コーナーのライン取りを観察してみるが、まだまだ
セットアップが煮詰まっていないので甘いライン取りである。その中でも
マクラーレン、フェラーリのトップチームは別格で、スムーズなラインで
立ち上がっていく。ピックアップもギアのつながりも良いようで、スト
レートでスピードが乗っているように見える。
逆に、ティレルやミナルディといった下位チームはセッティングも決まっ
ておらず、コーナーでの挙動もばらばらという印象を受けた。
この辺りがデータを豊富に持っており、十分なシミュレーションを行なっ
ているトップチームと参戦するだけでやっとという下位チームの差なので
あろう。
- 昼食をゲットせよ
1回目のフリー走行が終ると、1時間のインターバルがある。この時間を
利用して昼食を取る。荷物もあるので、3人で交替して買い物に行く。記
念すべき(!?)1回目のサーキットでの昼食はカツカレーとなった。
日差しがかなり強くなってきた。今回も真っ黒に日焼けすることは間違い
ない。昼食を食べながらスタンドから通路を見てみるとたくさんの人が行
きかっている。特に買い物をする予定もないので、ずっとスタンドに座っ
ていた。
- 2回目のフリー走行
13:00になり2回目のフリー走行が始まった。相変わらず上位陣は安
定した走りを見せている。マクラーレン、フェラーリをはじめ、ベネトン、
ジョーダンのマシンがどんどん安定感を増していっている。それを裏付け
るようにラップタイムも上がっていっている。
セッション中盤に高木虎之介が12番手のタイムをマークした。戦闘力の
低いティレルのマシンでかなり攻め込んでいる。チームメイトのリカルド・
ロセットのタイムが上がってこないことを考えると、虎之介はマシンが走
らない分をテクニックで補っていることになる。
一方の中野信治は19番手。チームメイトのエスティバン・トゥエロが初
めての鈴鹿で、かつ、セッティング能力が低いため、中野が全てを引き受
けざるを得ないため、時間がいくらあっても足りないという感じだろうか。
このセッションではシューマッハ兄弟が1、2番手を占めた。マクラーレ
ンはまだ本気のアタックをしていないような気がした。
- シビック、フリー走行
この後はシビックのフリー走行となるが、しばらく時間が空く。特に買い
物もしないつもりなので、座席でじっとしている。しかし、前日がほぼ完
徹なので気を抜くと眠たくなってしまう。隣近所がいなくなったのでゴロン
と横になって寝ていた。そのうちシビックフリー走行が始まったらしいこ
とはエキゾーストで分かったが、構わず寝ていた。
- 買い出し
いつの間にかシビックのフリー走行が終っていて、Iさんに起こされた。
Yさんの携帯に電話をしてみると、すでにクルマに戻っているらしい。我々
も戻ることにする。
メインルートを通ると観客で大混雑しているはずなので、カート場の脇を
通り、ショートカットする。カート場では、アイルトン・セナのウィリア
ムズ時代のヘルメットにレーシングスーツを型どったブルゾンを着た怪し
げな男が素人相手にえげつない走りをしていた。セナ男、最後のヘアピン
でスピンし、3位になってしまっていた。
メインゲートからサーキット前の交差点を通り、スポーツセンターに戻る。
とりあえず、今夜の夕食の買い出しに行かねばならない。今日はYさん夫
妻とIさんが買い出しに行くことになった。自分とKは留守番である。
- テレビを見る
買い出し部隊は市内のホンダの工場の隣にあるジャスコまで買い物に行っ
てしまった。暇だったので、オデッセイでテレビを見ることにした。
しかし、金曜日の夕方はアニメか昔のドラマの再放送しかやっていない。
あれこれとチャンネルを回してみるが、面白い番組が全くない。17:00
から古畑任三郎が放送されていたので、それを見ていた。
18:00からはどのチャンネルもニュースとなる。天気予報では明日
も晴れるようだが、今夜の天気があまり思わしくなさそうだ。『山沿い
では雨になる』などと言っている。鈴鹿も山といえば山なのだが、、、
- 天気予報通り、雨
ニュースを見ていたら、天気予報通り雨が降ってきた。しかし、今年は
タープの屋根があるので完璧である。目の前を通り過ぎる人たちが羨ま
しそうにタープの屋根を見ていく。優越感に浸るわけではないが、自分
も3年前に豪雨の中での夕食を経験し、近所のクルマの屋根にあったター
プの屋根が羨ましくてどうしようもなかったことがある。
タープを羨ましそうに見ていた人たちもきっと来年は雨を凌ぐ方法を考
えてくることだろう。
To be continued…
wake@yk.rim.or.jp