F1観戦日記
その3
Last Update:
- 夕食の準備
しばらくすると買い出し部隊が帰ってきた。話しを聞くと、ジャスコの前
でタクシーが捕まらず、タクシー会社に電話をしてみたがそれも全くダメ
だったそうだ。仕方なくバスで帰ってきたらしいのだが、サーキットから
離れたところで下ろされてしまい、仕方なくスポーツセンターまで歩いて
帰ってきたらしい。
とりあえず、夕食の準備を始める。今日は『キムチ鍋』である。素材を切
るのはYさんの奥さんがやってくれた。男どもは机をセッティングしたり、
カセットコンロをセッティングしたり、鍋を火にかけたりして待つだけで
ある。
やがて食材の準備も整った。雨が降ったせいもあり、気温がかなり下がっ
ているようだ。その中で鍋を食べるのは非常に温まるのでありがたい。
ビールは買っていなかったので、そのまま焼酎で乾杯となる。
- 宴は盛り上がる
材料をぶちこんで蓋をし、しばらく待つ。ぐつぐつとなってきたら完成で
ある。みんなで取り分ける。寒い時には最高である。周囲の人や前を通り
過ぎる人たちが非常に羨ましそうにこちらを眺めている。申し訳なかった
が、ちょっとだけ優越感に浸らせてもらった。
用意した食材はあっと言う間に平らげてしまった。焼酎もほどよく回り、
良い気分になっている。キムチ鍋を平らげてしまった後、Yさんが仕入れ
てきたスルメなどを食べながら焼酎を飲んでいた。
- 風呂に行こう
スポーツセンターの中は21:00を回ると入ることができなくなるはず
なので、その前に後かたづけをすることにした。鍋などの食器を洗う部隊
と居住地域の片付けをする部隊に分かれる。30分ほどで全ての後片付け
が終ってしまった。
さて、このまま飲むか、風呂に行くか、どちらを選ぶかということになっ
た。あまり遅くなると大変なので、このまま風呂に行くことにした。風呂
といっても、銭湯ではなく、サーキットホテル内にある『クアハウス』に
行くのである。
各自、着替えなどの準備を整え出発する。まだ小雨が降っている。クアハ
ウスは正面ゲートを過ぎ、ボーリング場の先にあるため、テクテク歩いて
いく。時刻は21:30近かったが、ダフ屋はまだ正面ゲートでウロウロ
していた。恐るべし、ダフ屋。
- 1時間待ち
クアハウスの入口に到着すると、30人ほどの行列ができていた。しかし、
これは男性の待ち行列。女性はすぐに入館できる。鈴鹿を訪れている絶対
数が桁違いなので、この時ばかりは男はひたすら待たねばならない。
待っている間に眠たくなってきてしまった。座ることもできないので、
立ったまま寝てしまっていた。
約1時間ほど待ってようやく入館できた。料金を支払い、タオルを受けと
る。地下にある脱衣場に行く。入場制限をしているため、中は混雑してい
なかった。体を洗い、湯舟つかる。1日の疲れがす〜っと取れていくよう
だ。
露天風呂もあるので、そちらにも入ってみることにした。雨はほとんどや
んでいた。温泉の温かさと夜風の冷たさがちょうど良いバランスになって
いて、気持ちが良い。あんまり浸かっているとのぼせてしまうので、早々
に退散する。
- ロビーで爆睡
風呂から上がると、Yさんの奥さんが待ちくたびれた顔をしていた。湯舟
に入り、露天風呂に入り、サウナにも入ったらしかったが、かなり前に風
呂から上がっていたらしい。ちょうど、ニュースステーションが放送され
ていた。
自分はその手前の椅子に座ったのは良いが、温泉に浸かって一気に疲れが
出てしまい、座って5分も経たないうちに寝てしまった。放っておけばそ
のまま閉館の時間まで寝ていたはずだが、Yさんに起こされる。
クアハウスの前の通路にはまだ入場待ちの男性諸君が並んでいた。すでに
雨は上がっているようだ。スポーツセンターまでの道をテクテク歩いて帰
る。時刻はすでに24:00近くになっていたので、さすがにいないだろ
うと思っていたダフ屋がまだ元気に通行人に声をかけていた。恐るべき忍
耐力である。
- そのまま朝まで寝倒す
Yさん夫妻はクアハウスで缶ビールを買ったらしく、夫婦で風呂上がりの
ビールを飲んでいる。我々は途中の自販機で買った缶ジュースである。し
ばらくは元気だったが、ふと気を抜くと睡魔に襲われる。みんな似たよう
な状態だったので、この日はこれでお開きとなった。
例年通り、自分は運転席で寝る。IさんとKがフルフラットにした後部座
席で寝る。
おやすみなさい、、、、
- 今日も晴れ!
翌朝、5時頃に一度目が覚めてしまった。目の前を土曜日の早朝に入場す
るクルマが通っている。今朝もかなりの台数が並んでいたようだ。ひっき
りなしにクルマが通っていく。しばらくはぼーっとクルマを眺めていたが
やがて再び寝てしまった。
次に目が覚めたのは7時前だった。天気予報通り晴れている。二人を起こ
さないようにクルマの外の出て、テーブルに座りぼけ〜っとしていた。目
の前の通路はこれから入場するクルマと観戦に行く人たちが行きかってい
る。自分もそのうちの一人なのだが、『こんなに朝早くからどこに行くん
だろ、、、』と思いながら眺めていた。
- 行動開始
今日のフリー走行は9:00から始まるので、7:00頃から本格的に動
き始める。ごそごそやっているうちにIさんとKも起きたようだ。Iさん
は車中泊が3度目なので慣れているが、Kは初めてなので眠りが浅いよう
だ。
今日は特に買い物もないので、ショートカットしてスタンドへ向かう。途
中にあるロッテリアで朝食替わりにハンバーガーを買う。他の2人もそれ
ぞれ朝食を調達していた。スタンドの入口で係員にチケットを見せ、スタ
ンドに入る。前日の雨のためか座席が濡れていた。途中でゲットしてきた
ちらしで拭き取った。
- 2日目のフリー走行
9:00になり、45分間のフリー走行が始まった。レコードラインが濡
れているため、1周のチェックを終えると全てのマシンはピットに戻って
しまった。しばらく様子見が続いたが、やがて続々とピットアウトしてい
く。各チームとも予選に向けたセットアップを行なっているものと思われ
る。
マクラーレン、フェラーリは相変わらず好調。常にトップ5には入ってい
る。シューマッハがアタックを繰り返しているのに対して、ハッキネンは
セットアップ中心にしているように感じられる。中堅チームではジョーダ
ンが元気である。逆に、ベネトンはセットアップの迷路にはまってしまっ
たのか、上位に上がってくることはなかった。虎之介も頑張っているが、
どうも空回りしているように見える。最終戦で、かつ、虎之介のホームグ
ランプリなのだから、チームももうちょっとモチベーションを上げて欲し
いところだが、、、そうこうしているうちに、前半のセッションが終了し
た。
30分のインターバルを経て、後半のセッションが始まる。ここまで来る
とさすがに様子見をするチームなど皆無で、みな続々とコースインしてく
る。予選前の最後のセッションなので気合いも入っているようだ。結果、
上位4人が38秒台に入ってきた。トップはミハエル・シューマッハ、
以下クルサード、ハッキネン、フレンツェン、ビルニューブ、ヒルとなっ
ている。
- 2回目のお昼ご飯
フリー走行が終了したら、お昼ご飯の買いだしに行く。今日は牛丼にす
ることにした。牛丼を売っているお店はすでに長蛇の列。大人しく並んで
待つ。じっと見ていると、すぐに品物を受けとる人と、そうでない人がい
る。さらに観察すると、すぐに受けとれない人は牛丼を注文した人のよう
だ。やがて自分の順番になって牛丼を注文すると、やはりしばらく待って
くれと言われる。奥の方では一生懸命牛丼を作っていた。バイトの兄ちゃ
んが『これ、ラスト』と言って出した牛丼が自分の分だった。セ〜フ。
あとは烏龍茶を買って席に戻る。入れ替わりにKが買いだしに行った。
ピットFMを聞きながら牛丼を食べる。ちょっと風が出てきたようだが、
日差しは相変わらず強い。各チームとも、午後の予選に向けて最後のセッ
トアップを行なっている最中だろう。
To be continued…
wake@yk.rim.or.jp