イスラエル見聞録
その4
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- タクシーに乗る
ベルナルド氏に案内され、タクシーを止めている場所に連れて行かれる。歩き
ながらいろいろと話しをした。『飛行機が揺れて恐かった』と言ったら、『昨
夜から今朝にかけて雨が降っていたせいだ』と言っていた。思っていたより寒
いと言ったが、この季節ではこの程度なんだそうだ。もっとも、今朝は雨上が
りなので、いつもよりは寒いかも知れないらしい。
テルアビブのタクシーの車種はいろいろで、ベンツ有り、プジョー有り、三菱
のランサー有りである。ちなみに、ベルナルド氏のタクシーはプジョーであっ
た。もしかするとベンツのタクシーは料金が高いのかも知れない。
- タクシーに乗る、2
ベルナルドさんのタクシーに乗り込み、出発。この時間(5:30AM)だと、ベング
リオン国際空港からテルアビブ市街までは 20 分ほどらしい。空港からフリー
ウェイに入る。周囲はのどかな景色が続いている。筑波サーキットの周辺と同
じような印象を受けた。
フリーウェイは片側 3 車線になっているが、交通量はそれほど多くない。朝の
通勤ラッシュは 9 時くらいから始まるらしい。ただ、車の運転マナーは最悪の
部類に入る。ウインカーを出すだけマシで、割り込みはバンバンやっているし、
3 車線の道路を走っていても左右から追い越されていく。中には今にも部品が
取れそうなオンボロ車も走っており、後ろに付くのはちょっと遠慮したい感じ
である。
- テルアビブ市内の様子
やがて車はテルアビブ市内に入っていく。通勤ラッシュが始まっていないので、
街はまだ静かである。ただ、通りの両側には路駐の車が溢れており、車の列は
路地の奥まで続いていた。途中にパトカーもいたが、特に路駐の取締りを行なっ
ている風でもない。
時間帯にもよるのだろうが、バイクはスクーターを見かけるだけで、ほとんど
は車である。それも、半分くらいは日本車である。たまに韓国のヒュンダイや
ダイウを見かける。
- え、、、これが五つ星?
今回、テルアビブ滞在中に宿泊するアレキサンダーホテルに到着した。ベルナ
ルドさんが荷物を下ろしてくれた。明日もホテルの前に向かえに来てくれるそ
うだ。
さて、アレキサンダーホテル。第一印象は、「え、、、これが五つ星のホテル
なの?」である。「五つ星」=「高級」というイメージを抱いている自分が間
違っていたのかもしれないが、ちょっとがっかりした。
中に入ってみると、意外に綺麗。フロントで申し込み用紙に必要事項を記入し、
部屋の鍵を受け取る。自分の部屋は 702 号室らしい。
- 階数表記の違い
エレベータで 7 階まで上がろうと思ったが、テルアビブの階数表示はイギリス
方式だった。つまり、日本でいう 1 階は 0 階と表示され、以下 1 つずつず
れていくのである。ここで、はたと困ってしまった。 702 号室ということは、
7 階なはずだが、日本でいう 7 階なのか、テルアビブでいう 7 階なのかが分
からない。
迷うことはなく、ここはテルアビブなのだから、 702 といえばテルアビブで
言う 7 階にある部屋である。『 7 』と書かれたボタンを押し、 7 階に上が
る。
- オーシャンビューのスイートルーム
このホテルはすべてスィートルームになっているようで、自分の部屋もダイニ
ングとベットルームが分かれている。ここに 1 人で泊まるのである。なんだか
もったいない。 1 ドアだが結構大きな冷蔵庫があり、電磁調理器も置いてあっ
た。その気になれば料理もできるような気がした。
とりあえず、荷物を置き部屋の設備をチェック。一通り問題なく動くようだ。
テレビを付けたら、分からない言葉で喋っている。これがヘブライ語というも
のらしい。ただ、ケーブルテレビのチューナーのようなものがあり、 50 チャ
ンネルほど選択できるようだ。
しばらくすると、外が急に暗くなり、雷が鳴り出した。雨もひどくなってきた。
「おいおい、勘弁してくれよ、、、」である。このままだと今日はホテルにカ
ンヅメになりそうだ。
ちなみに、晴れていると下のような景色となる。
- まずは日本に連絡
まずは日本に電話を入れ、無事に到着したことを報告する。自宅は留守電だっ
たが、会社は誰も出ない。日本は日曜日の 14:00 頃のはずだ。今日は誰も出社
していないのかもしれない。
- とりあえず、シャワーを浴びる
この頃には雨は上がっていた。とりあえず、まる 1 日ほど同じ洋服で、汗も死
ぬほどかいていたので、シャワーを浴びて着替えることにした。シャワーを浴び
て、髭を剃ったら少しはすっきりした。
部屋の窓から地中海が見えている。近くに飛行場があるらしく、小型の飛行機
が何機か着陸していた。大型機は全く着陸してこないので、国内を結ぶ飛行機
が着陸しているのだと思われる。
- ケーブルテレビを見る
シャワーを浴びた後、ケーブルテレビで CNN 、 BBC などを見ていたが、飽き
てきたので他のチャンネルを探していたら、 Eurosports というチャンネルで
イタリアで開催されているスーパーバイクのサポートイベントである、スーパー
モノの予選の模様を放送していたのにぶつかった。ファビリッツォ・ピロバー
ノ(な、なつかしい、、、)がトップらしい。その後、ドイツツーリングカーの
決勝やモトクロスの世界選手権が放送されていた。これだけ盛り沢山だと、モー
タースポーツ好きにとっては堪えられない環境である。羨ましい限りである。
- ビーチを散歩
しばらくユーロスポーツを見ていたのだが、いきなり眠気に襲われてしまい、
ベットルームで 1 時間ほど昼寝をした。
目が覚めてもしばらく意識が覚醒せず、テレビを見ながらボケーッとしていた。
どれくらいボーッとしていたかは覚えてないが、このままでは 1 日中部屋に閉
じ籠っているような気がしたので、昼食も兼ねて散歩に出かけることにした。
まずは、ガイドブックを取りだしホテルの位置を確認しておく。おおまかな位
置さえ分かっていれば帰ってこれなくなることはないはずだ。
まずはホテルからビーチ沿いに南(?)に下っていくことにした。雨上がりのせい
か、ちょっと蒸し暑い。途中にはヒルトンやシェラトンなど、自分にはあまり
縁がないと思われるホテルが並んでいる。ヒルトンなどは、全室バルコニー付
きで、地中海を見ながらバルコニーでくつろぐことができるようになっている。
シェラトンを過ぎてちょっと行った所にマクドナルドがあった。ここで昼食を
取ることにする。
なぜマクドナルドかというと、店のほとんどはメニューがヘブライ語になって
おり、それが読めない。さらに、注文しても何が出てくるのか分からないため
である。当たることはないだろうが、せめて勝手の分かっているところで食事
をしたかったのである。
- テルアビブのマクドナルド
さて、マクドナルドである。中に入ると、ヘブライ語のメニューしか見当たら
ない。ちょっと困ってしまった。店内を見回してみると、英語のメニューも
ちゃんとあった。日本でいうところのチーズバーガーのバリューセットのよう
なものを注文する。テルアビブでは「ロイヤルバリューミール〜チーズ入り〜」
となっていた。
バーガーには必ずチーズ入りとそうでないものが併記されていた。あとで分かっ
たことだが、宗教的な理由で乳製品を食べられない人たちがいるそうだ。その
人たちのための配慮のようだ。
ロイヤルバリューミールは 26.50 NIS (日本円で 800 円程度)。コーラをラー
ジサイズにしたので、 3 NIS 高くなった。バーガーを受けとって驚いた。日本
のそれの 2 倍の大きさはあるバーガーだった。ポテトも XL 。コーラも XL 。
この時点でちょっと胃にもたれそうな予感がしていた。バーガーを食べ始めた
ら、胃にもたれてどうしようもなかった。それでも無理して食べていたら、今
度は吐き気を催してしまった。もったいないと思ったが、残っていたポテトは
捨ててしまった。
結構胃にストレスが来ているのかもしれない。できるだけあっさりしたものを
食べるようにしなければならない。
- またビーチ沿いを歩いて帰る
マクドナルドを出て、行きと同じ道を歩いて帰る。地中海は内海なので、波が
穏やかである。今日は曇っていて、風も強いので、さすがに水着でビーチにい
る人は少ない。
行きはビーチ沿いの通り(ハルヤコン通りというらしい)に沿って歩いてきたが、
帰りは砂浜に沿って歩いていくことにした。途中の駐車場からハーレーが発進
しようとしていた。やはり、どこの国でもハーレーのエクゾーストはうるさ
い。
ビーチ沿いをテクテク歩いてホテルまで戻る。
- 国際ダイヤルアップIP大作戦
15:00 頃に自宅に電話が通じた。 rimnet のアクセス先の電話番号を控えて行
くのを忘れてしまっていたので、それを教えて貰う。さらに、 TCP/IP 関連の
設定も入手できた。
今回は会社の FMV-BIBLO NCIII 13 を持っていった。これにはモデムが内蔵さ
れているので、モジュラジャックさえ合えば使用可能である。
イスラエルのモジュラジャックは日本のような RJ-11 ではなく、へんてこな
形をしている。しかし、電話機側は RJ-11 になっているので、本体に接続され
ているケーブルをそのまま PC に接続すれば良い。
ダイヤルアップの設定をして、国際電話で rimnet の横浜アクセスポイントに
電話をかけてみた。ホテルからの外線は 0 発信になっているので、ウエイトを
少し入れただけであっさり継ってしまった。恐るべし、、、
- 夕食の招待を受ける
パソコンで遊んでいると、今回の訪問する会社のヨラム・シュナップ氏から電
話がかかってきた。今晩夕食をご一緒したいとのことだった。断る理由もな
かったので、招待を受けることにした。約束の時間(20:30)まで 1 時間 30 分
ほど時間があったので、ちょっと仮眠を取ることにした。
To Be Continued…
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